HoI4 開発者日記 第161回 海軍条約と船舶の修理 2018/11/14

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更新情報

Hearts of Iron IV 開発者日記 第161回目を紹介。

今回は前回に引き続き、新しい船のデザインに関する話です。

Hoi4 Dev Diary - Naval Treaties and Ship Refits
Hello, and welcome back to another exciting dev diary about ship design! As many of you noted last week, ship design in ...
以下、パラドックスフォーラムの内容を意訳したものとなります。

[記事内の画像はパラドフォーラムより引用]

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Hearts of Iron IV 開発者日記 2018年11月14日分(第161回)

今回の日記担当はいつもの、HoI4統括マネージャーpodcatさんです。

冒頭の挨拶

こんにちは。
船のデザインに関する新しいエキサイティングな開発者日記にようこそ!

海軍条約

先週皆さんの多くが指摘したように、戦間期の船の設計はワシントン海軍条約とロンドン海軍軍縮会議(条約)によって大きく制限されていました。

大戦中そして戦後に世界各地の海軍プランナーは、新しい技術とより高度な装備を駆使した、より巨大な新しい戦艦の建造計画を策定していました。

また同時に、英国とフランスは大戦による債務で苦しく、日本と米国のような海上装備の競争に加わることはできませんでした。

その結果、1922年にワシントン海軍条約が発効し、向こう10年間に新しい戦艦を建設することを禁止し、艦隊の砲兵兵器と艦隊の最大サイズを制限しました。

1930年にワシントン海軍条約の締結国が集まり、巡洋艦の建設を制限しその規模に関する厳格な制限を定めたロンドン海軍軍縮会議について交渉を行いました。

1936年の初めにロンドン海軍軍縮会議は再交渉の場となりましたがそこがトラブルのスタートでもありました。

これらの制約は、戦間期の軍艦の設計者にいくつかの面白い妥協案を提出することを余儀なくさせました。
これらの制約により船の設計に影響するような方法を全てモデル化することはできませんが、イギリス人にとってのネルソン級の様に、我々は影響から派生したモデルを作りたいと思っていました。
そしてそれはまた海軍条約の外交的な効果をゲーム内で表現するものでもあります。

1930年に、ロンドン海軍軍縮会議のすべての加盟国は主力艦の最大コストを制限する国家精神を持ち始めます。

先週の日記で触れたように、当初は船の設計の制限値としてトン数を使っていました。
これは海軍の条約ときちんと結びついてはいましたが、後ほど船の設計はスロットや建設コストに重点を置くように変更されました。

またモジュールを制限することで砲身口径などの制限をシミュレートすることも考えましたが、最終的にはプレイヤーが船の設計画面と向き合う方針へと決定しました。

つまりー新しい重バッテリーを研究したものの、条約を犯すためそれを搭載できないーといったような場面を想像してみてください!

この仕様は、船のデザインにおいてコスト規制がとても厳しいためプレイヤーがゲームスタート1日目から最高の船を建造できないことを意味しています。

1936年にゲームを開始すると、第二回ロンドン海軍軍縮会議(&条約)が現在進行中であることを踏まえた上で任務遂行していることに気付くでしょう。

あなたが脱退を決意しないのでなければ、自動的に第二次ロンドン海軍軍縮条約に署名します。

この条約からの脱退は、ロンドン会議でのみ実行可能であり、一部の政治的勢力はコストがかかりますが、ファシスト国家はそれほど必要としません。
またファシスト国は条約にとどまりつつ、自分たちが保有する船舶の本当の数をごまかすことができます。

(※以下一部歴史的な話がありましたがカット。)

国際緊張度が一定のレベルに達すると、条約を撤回する決断の採用が誰でも利用可能になります。

あるいは最初の会議において、何らかの国が条約を去った場合は、歴史的な「エスカレーター条項」を活性化させるため、残った国々に対してタイマーが立ち上がり、条約の締約国でも強力な船を建造できるようになります。

したがって、このエスカレーター条項の発動により、条約加盟中の制限を受けつづける以上に他の国を制限することに繋がるので、ファシスト国が条約に留まり続けることのインセンティブがあります。

条約外の国が主力艦の規模でイギリスに対して一定の割合に達すると、彼らは条約に招待されます。

国家が衰退し、海軍がほぼ同等にまで拡大し続けるならば、条約諸国は彼らに主力艦数の80%を武装解除させようとする可能性が発生します。

武装解除の拒否は戦争へと繋がる可能性があります。
加盟国が配備制限された主力艦の数を超えると、大規模な国際安定度喪失の脅威にさらされ、直ちに主力艦の数を減らす任務がスタートします。

船の修理

あなたはおそらく船の数とサイズの両方でかなり制限されているため、あなたができる限り最も能力の高い船を持ちたいと思う事でしょう。

これまでの古い派生モデル変種システムにおいてより厄介な部分の1つは、船が進水する頃には主力艦が時代遅れになっている可能性があり、またそれが近代化されるチャンスというのも無い点でした。

船級間のアップグレードがより緩やかとなる船舶デザイナーを使ったシステムでは、それらの危惧は意味をなしません。

改修機能(状況が変わったので ― あなたの戦艦で対空砲をグレードアップしたり、より多くの爆雷を積むため積載スペース与えるため駆逐艦で魚雷セットの1つを取り外すなど―)あなたの船をアップグレードしてよりニーズに合わせることができます。

もちろん、すべてのモジュールには生産コストがあります。
そして、それに加えて変換コストと解体コストもあります。

変換コストは、そのモジュールを別のモジュールから変換するのにかかる費用を決定します。
対空砲レベル1からレベル2にアップグレードするのは、後部タレットを外してそこに対空砲を搭載するよりも通常安価になります。

エンジンをアップグレードすることは、歴史的に非常に長い作業時間と大変な努力を必要とします(古いエンジンを外に出してから新しいエンジンを入れるためには基本的に船体を開けなければなりません)。
そしてそれにはほとんど価値がありません(例えば古い戦艦でエンジンをアップグレードして約2ノットの速度向上をさせた場合、現代の軽巡洋艦1隻分のコストが掛かります)。
しかし、私たちはプレイヤーにオプションを与えたかったのです。

特定の変換コストがスクリプト化されていない場合は、古いモジュールの解体コストと新しいモジュールの建設コストを支払わなければなりません。

Mod製作者は、資源を解体するスクリプトを作成できるので、特定のコンポーネントを廃棄することで資源を得ることができるでしょう。

船舶を修理するには変性モデルを作成して補給対象の船を選択し、その変性モデルが再補給されるように発注します。

船は最も近くにある海軍基地へ行き、いくつかの特殊メカニックを伴って生産待ちキューの列に入るよう切り離されます。

その時点では船がまだ地図上にあるため、爆破されて破損する可能性があります。
もし船が入港している地方が敵に取られれば、船は鹵獲され、あなたの敵のものになるかもしれません。

通常、船の外殻が異なるタイプ間では再補修できません(1936年の駆逐艦は他の1936年の駆逐艦の変性体にしか修理できません)が、それ以外であれば何を補修できるかに関して自由です(軽巡洋艦として建設され、後に重巡洋艦になる日本の最上級船を参照してください)。

特殊ケースは巡洋艦です。
巡洋艦と戦艦船を特定の船体に変換することができます。
これらは一般的には専用運搬船ほど能力がありません。しかし古い船がある場合は・・・。

提督の特性(艦隊の誇り)

最後に、皆さんのうちの何人かは、先週示したドイツ船の1つが少し違って見えることに気付いたことでしょう。

Scheer提督は、「ドイツ艦隊のプライド」を戦闘開始時から発動し、ドイツに5%の戦闘支援ボーナスを与え、クリティカルヒットに対する防衛力と経験値獲得ボーナスを得ます。

またMedia Personalityの特性はPride of the Fleet(艦隊の誇り)を持つ提督と一緒にいることで指揮ボーナスを得ます。

「艦隊の誇り」を割り当てることは、あなたがまだそれを持っていなければ無料で行えます。

「艦隊の誇り」を変更するには、政治力ポイントを必要とします(そしておそらく、古い隊員を非常に悲しませることでしょう)。

あなたは「艦隊の誇り」があることで主力船を作ることができます。
したがって賢明に選ぶべきです。
もし「艦隊の誇り」を失うと、しばらくの間は戦争支援に重大なペナルティが課せられます。

管理人注:上の画像によると「艦隊の誇り」がなくなると30日間-10%の戦争支援ペナルティとなっているようです。これが確定値かどうかはわかりませんが・・・。

今週は以上です。


以上

振り返り感想

今週も引き続き、船のデザインのお話を続けつつ、海軍の軍縮条約について説明でした。
歴史上の理不尽な海軍条約の様子がゲームによく落とし込まれている感じですね。

そして提督特性の艦隊の誇り(Pride of the Fleet)はかなり重要そう・・・。

こうやって見ると、海軍関係がこれまでとは違ってかなりパワーアップすることが分かりますよね。

HoI4 開発者日記 第161回 2018年11月14日分は以上となります。