Hearts of Iron IV 開発者日記 第187回目を紹介。
前回に引き続き、テコ入れされるフランスについてのお話です。
内容を紹介してみたいと思います。
[記事内の画像はパラドフォーラムより引用]
Hearts of Iron IV 開発者日記 2019年9月4日分(第187回)
冒頭のあいさつ
こんにちは、私たちの次の未発表の拡張とVer1.8 ‘Husky’アップデートについての2回目の開発者日記へようこそ。
このアップデートでは、占領地域の機能が大幅に変更されています。
その最大の部分は現行のゲームにあるレジスタンスシステムを、「レジスタンスとコンプライアンス」システムと呼んでいるものに徹底的に見直すことです。
これにより、雪だるま式になる力学を少し抑え、プロヴィンスをゲーム序盤で狙い撃ちすることを緩和したり、世界征服の実現に少し時間をかけることに繋がります。
レジスタンスシステム
旧来のレジスタンスシステムはかなり単純です。
各占有状態には抑制要件があり、その要件を満たす場合は何も起こりません。
反乱を抑制する要件が満たされない場合には、抵抗力(レジスタンス・パワー)が増大するにつれ工場またはインフラストラクチャに対する妨害行為に悩まされます。
これをもっと面白くして、雪だるま式の力学をさらに制御する方法として使用できると考えました。
レジスタンス・パワーの成長はもはや、適切な駐屯兵を持つことでは停止されません。ターゲットシステムでレジスタンスが機能するようになりました。
レジスタンスレベルは、現在のターゲットが何であれ、増加または減少します。
ターゲットは、州の発展度、コア・オーナーの存在、およびその他の要因の影響を受けます。
レジスタンス活動はレジスタンスのレベルに応じて拡大しますが、駐屯兵はこれらの妨害を吸収するシールドとして機能します。
もし駐屯兵が適切であれば、そのシールド機能はレジスタンスの妨害工作の大部分を吸収し、彼らの人的資源と装備に損害を与えるでしょう。
適切な駐屯兵がいないということは、レジスタンスの目標が高くなり、抵抗活動が活発になり、駐屯兵のシールドを越えてプロヴィンスに到達することを意味します。
コンプライアンス
コンプライアンスは、ある意味でレジスタンスの反対を意味します。
それはローカルの国家が彼らの占領者とどのくらい一緒に働くことを望んでいるかの評価を示します。
通常、コンプライアンスはゼロから始まり、時間の経過とともにゆっくりと増加します。
コンプライアンスの成長は一般的に遅く、いくつかの要因がその成長速度に影響を与える可能性があります。
州のコンプライアンスが高まると、地域のレジスタンスが減り、より多くのリソース、工場、および人的資源にアクセスできるようになります。
レジスタンスとコンプライアンスのアンロック内容
レジスタンスとコンプライアンスはまた、アンロックされることで様々な効果をもたらします。
レジスタンスは25%の強度に達すると、駐屯兵のシールドをより頻繁にバイパスできるようになります。
25%のコンプライアンスに達すると、現在のレジスタンスレベルに対して抑制するための要件を減らすことを意味します。
最高レベルのレジスタンスロックの解除には、2つのレベルの蜂起(反乱)が含まれます。
1つ目は、州に適用される受動的なペナルティであり、その地域の占領軍に消耗を加え、移動速度を低下させ、組織の回復を遅らせます。
第2レベルの蜂起は、内戦のように機能する本格的な組織的蜂起です。立ち上がった州は、低品質の師団を獲得し、以前の宗主国に再参加するか、それが存在しない場合はマップ上で再独立します。
これらは両方ともやや稀なケースで、外部勢力にによってサポートされるローカルなレジスタンスが居ることを必要とします。
占有状態と占領法の修正
これらの新しいシステムと連携して、占有状態の扱いを修正しました。
植民地国家は概念として排除され、中核となる国家によって支配されていないすべての国家は占領状態にあると見なされます。
占領された国家というのは今では占領者にとっての旨味が少なくなります。
つまり州の工場やリソースへのアクセスは、デフォルトでは以前よりはるかに低くなります。
ただし征服者は、コンプライアンスを強化するか、占領法を調整することにより、国家からより多くのものを得ることができるようになります。
これにより、以前の植民地状態とコアとの間に多少の差が与えられるでしょう。
占領法も更新され、新しいレジスタンスおよびコンプライアンスシステムと連携して、プレイヤーにより多くの選択肢が与えられます。
以前の占領法は、ほとんどが政治力(PP)を支払う線形のシステムであり、報酬を増やすためには抑圧の必要性が高まっていました。
より過酷な占領を行う方がほとんどの場合においてより有益であるでしょう。プレイヤーに受け入れるだけの余裕があればですが。
また、占領法はゲームメニューにおいていくつかのレイヤーの背後に隠れていた機能だったため、多くの人が見ることのないシステムとなっていました。
管理人注:レイヤーの背後に隠れていて~見ることのないシステムでした。で文章が終わっていてだからなんだろう?という感じなのですが、
おそらく占領法関連のメニューが1.8以降は、よりメニュー階層の上位に出てくるように変わるのだろうと思われます。
新しい占領法は、プレイスタイルと短期および長期の目標に基づいてプレイヤーに選択肢を与えることを目指して構築されています。
新しい法は、コンプライアンスの成長、レジスタンスの抑制、工場/資源の活用という3つの目標のいずれかに向かう傾向があります。
コンプライアンスの成長は長期的な見返りであり、レジスタンスの抑制とリソースの獲得はより短期的なものです。
これらの法は逆に、それらと無関係なものに対しては悪影響となるでしょう。
レジスタンスの抑制に焦点を合わせることは、一般的にリソースや長期的なコンプライアンスの成長という点ではあまり価値がありません。
コンプライアンスを養うということは、プレイヤーは資源獲得が低い期間に対処しなければならないことを意味します。
大きな3つのイデオロギーはそれぞれにおいて、独自の特別な占領法も取得します。
これらの法はイデオロギーのテーマに適合し、いくつかのユニークな選択肢を与えます。
今週はこれで終わりです。
来週、このフォーラムの善良な人々に対してフランスで何が起こっているかについて更新します。
隠された秘密のものが明らかになります!
以上
振り返り感想
原文で占領法に関する箇所の一番上のパラグラフに「granularity」という単語が出てきました。
This gives a bit of granularity between what was previously colony states and cores.
辞書では「粒度」となっているんですが、そのままだと「多少の粒度を与える」となって意味がさっぱり分からないので意訳して「差」としました。
あまり自信がないのでこれでいいのかどうかは分かりません。間違ってたらすみません。。。
Ver1.8からはレジスタンスに関する内容が大きく変わるみたいですね。
部隊を配置して抵抗勢力を抑えるだけではなく、コンプライアンスとの兼ね合いも出てきてよりゲーム性が深まりそうな印象を受けました。
来週は新フランス3回シリーズの最終回第3回です。
HoI4 開発者日記 第187回 2019年9月4日分は以上となります。
正確を期すよう努めていますが詳細はパラドックスサイトの原文をお読みください。