HoI4 開発者日記 第191回 共和政スペインのフォーカスツリー 2019/10/2

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更新情報

2019/10/4

残っていた部分を追記しました。


お知らせ

先週に引き続き、今回も開発日記の分量があまりにも膨大なため、
全部を訳すのには相当な時間が掛かりそうです…。

前回同様まずは日記内の共和政スペインの大まかな
フォーカス・ツリーを説明した途中の箇所まで掲載し、
後日残りの箇所を追記していきます。ご了承ください。

※都合により明日あまり作業ができないので全ての紹介は遅れると思います。
ご了承くださいm(_ _)m


Hearts of Iron IV 開発者日記 第191回目を紹介。

今回は共和政スペインのフォーカスツリー(国家方針ツリー)改修についてのお話です。

https://forum.paradoxplaza.com/forum/index.php?threads/hoi4-dev-diary-%C2%A1no-pasaran-republican-spain-focus-tree.1253437/

内容を紹介してみたいと思います。

以下、パラドックスフォーラムの内容を意訳したものとなります。
正確を期すよう努めていますが詳細はパラドックスサイトの原文をお読みください。

[記事内の画像はパラドフォーラムより引用]

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Hearts of Iron IV 開発者日記 2019年10月2日分(第191回)

今回の日記担当はHoI4 コンテンツデザイナーのBratynさんです。

冒頭のあいさつ

みなさん、HoI4の次のDLCに関する新しい開発者日記へようこそ。
今回は2つ目の新しいフォーカスツリー、共和政スペインについてお話します。

先週はスペイン全体の設計意図について少し話してありますので、今日はこの興味深いものの説明へと進みます。

免責事項:これらはまだ進行中の作業であり、アート、システム、およびバランス調整の多くはまだ完了していません。

共和政スペインの開始状況

共和政スペインの出発点は、当然、国粋スペインのそれと同じです。
これは同じ4つの精神から始まり、カーリズムの影響、軍隊の不忠、そして1936年前半にエスカレートしている政治的暴力とストライキを表しています。
これらの詳細については前回の開発日記を御覧ください。

ゲーム開始時には同じ初期選択が表示されますが
ここではA Great SpainではなくThe Popular Frontを選択します。

The Popular Front(人民戦線)はファシズムに反対して真に団結した政党のゆるやかな連合でした。
人民戦線の構想は1930年代半ばにスターリンによって考案されたものであり、ファシズムの急速な成長に対しては共産主義単独の場合よりも統一された対応が必要であったことを示唆しています。
事実上それは共産党の下部組織に対して、それほど極端ではない社会主義政党、さらにはまったくのブルジョワ政党と結託する許可を与えたのですが、その目的はもっぱら国内政治においてファシズムと戦うためでした。
スペインにおいては、ファシスト/伝統主義者のCEDA(スペイン自治権同盟-時に「ナショナリスト戦線」とも呼ばれます)と対立した人民戦線が、リベラル、社会主義、共産党などから構成され、スペイン共産党(PCE)、マルクス主義統一労働者党(POUM)、共和党左翼(IR)がその中心(この日記のテーマでもあります)でした。
この連合は、地域のナショナリストと無政府主義労働組合CNT/FAIによっても支持されました。
この連合は報われ、CEDAによる膨大なリソースと圧倒的な選挙運動にもかかわらず、人民戦線が1936年のスペイン選挙で勝利することとなりました。

しかし、この勝利は短命でした。
共和党は知る由もありませんでしたが、選挙が失敗に終わった後CEDAは大規模な選挙資金を、反乱にを計画している軍指導者に資金提供することになり、選挙後数ヶ月のうちに両者からの政治的暴力が激化します。
国粋スペイン側のフォーカスツリーと同様に、これは様々な決定と任務によって表されます。唯一の違いは視点の変化です。
いずれにせよ、すべての州の駐屯地は当初、共和政側によって完全に管理されているので(すべて国粋スペイン側の支配は「なし」から始まります)、駐屯地管理の決定は、国粋スペイン側がどこかの地点で共和政スペインの管理に異議を唱え始めるまで利用できません。
その時点がやってくれば、それらを元に戻そうとすることが可能になります。

共和政スペインが国粋スペインという敵対者と区別化される第二の点は、フォーカスの性質にあります。
国粋スペインのために用意された内戦の完全なパスは、完了するまでの合計期間が210日間であり、これはプレイヤーが継続的に集中すれば内戦開始までにすべてのパスを完了可能であることが保証されるのを意味します。
共和政スペインにとってはそうではありません。
内戦前の共和政スペインは(最初の選択後)、相手の2倍の期間の集中が必要で、その結果このルートを完全に終えるまでに合計385日間かかることになります(そのため、内戦開始は1937年1月20日以降に延期されることになりました)。
これにより、国粋スペインにとって内戦をできるだけ早く開始することが有利である理由がすぐにわかるかと思います。
そしてこの事は、共和政スペインの影響力が次第に大きくなるにつれて、国粋スペインと比較して共和政スペインの初期の立場を大きく弱める事を意味します。

  • Guardia de AsaltoまたはGuardia Civilを確保すると、内戦の開始時に数個の訓練を受けたユニット、または訓練されていないユニットの数が(それぞれ)2倍になります。
    プレイヤーがどちらを選んでも、国粋スペイン側は反対サイドの報酬を受け取ります。
  • Union the Union Youthは内戦の開始時に5つの訓練されたユニットと、その他のボーナスを提供します。
  • Enlarging the Weapon Cachesは、アストゥリアス鉱夫の反乱以来ずっと秘密にされ、使用するために用意してあった武器の備蓄を表現しています。
    これは、もし国粋スペイン側が歴史的な内戦スタート日の付近で内戦を開始するという目標を達成することができた場合には共和政スペインは利用できなくなる、という最初のフォーカスです。
    通常、装備は内戦開始時には両陣営で50対50の割合で折半されますが、このフォーカスは(現在考えている設定では)80対20で共和政スペインの支持に回されます。
  • Distribute Arms to the Peopleは、軍が信頼できないことが明らかになり始めたため、政府が一般市民に武器の配布を開始するための著名な政治家やグループからのさまざまな呼びかけを表現しています。
    このフォーカスは、内戦の開始時に10の訓練されていない師団と他のボーナスを与えます。
  • Disband the Armyは、内戦に対する共和政スペインの準備において最後のフォーカスです。
    政府が軍全体を完全に解散し、不忠要素を一掃しようとする「コアオプション」です。
    しかし、政府に主導権を移譲しても、各派閥の指導者たちはそう簡単には行かず、収監されるよりは蜂起する方を選ぶ可能性が高いです。
    したがってこのようなフォーカスは、完了すれば直ちに内戦に突入するでしょう。
    内戦では通常、内戦前の軍隊は両者の間で50対50で半々に配分されていますが、このフォーカスは(現在のところ)共和政スペインに有利な80対20の配分にまで拡大します。そしてまた大きな政治力ポイントも提供します。
    しかし、軍隊は不忠によりひどく汚染されているため、政府は戦前の軍隊の大部分を直ちに解散します。
    これはフォーカスを合わせるかどうかにかかわらず必ず起こることであり(フォーカスが選択されていない場合、このステップは内戦開始イベントで実行されます。開始日には関係ありません。)、つまりこのフォーカスは主に国粋スペイン側をスタート時で大きく弱めることが狙いとなります。

スペイン内戦が始まると共和政スペイン側は、国粋スペインの守備隊の支配を受けていないすべての州から(戦いを)スタートします。
ただし、共和制スペインよりも国粋スペインのほうが支配力が高い州では、より多くの国粋スペイン側の軍隊が発生するので、共和政側の軍隊はすぐに失われる可能性が高くなります。
さらに、この時点からカーリズムは共和制スペイン側とは関係がなくなり、削除されますが、新しくSpirit Disbanded Army(精神解散軍)が追加されます(フォーカスとして軍隊を解散するかどうかに関わりません)。
これは共和政スペインにとって戦争初期の数ヶ月において歴史的に起こった軍隊解散による悲惨な影響を表現しています。
さまざまなツリー支部のさまざまなフォーカスを経ることでこの効果を弱め、取り除きます。
さらに、共和政スペインにも国粋スペインと同様にOffensivesの決定があります(これについては、以前の開発者日記で詳細を確認してください。)

共和政スペインの派閥は民主主義として内戦をスタートしますが、全体としては国粋スペインよりも内部分裂が激しいです。
3つではなく4つの異なる共和党派閥が内戦後のスペインの支配権をめぐって争っており、この支配権をめぐる争いは、内戦中でさえ内部分裂と露骨な暴力に発展する可能性が高いです。


一度ここで区切ります。以下は後日更新予定ですm(_ _)m

共和政スペイン(民主主義)のツリー支部

スペイン内戦開始時の第二共和政は、派閥内の結束と目的の特異性を維持しながら反乱に対する自衛に苦労していました。
共和政スペインを支持していた共産主義・無政府主義の民兵組織は、最初のクーデター計画の完全な成功を阻止する上で重要な役割を果たしており、政府が旧体制を解体して新しい軍隊を創設しようとしていた内戦初期の数ヶ月における共和政側の戦争努力において極めて重要な役割を果たしていました。
その一方でこれらの団体は、内戦後の社会をどのように構成すべきかについて意見が大きく異なり、あらゆる面でその理想主義と狂信主義が安易な暴力にまで発展しかねませんでした。
歴史的な観点において共和政スペインは、ソビエト連邦から大きな影響力を得ていて、必要とする兵器と装備を提供されただけでなくスターリンの指導力に批判的な共産主義者を根絶するため内政にも幅広く干渉されました。
最終的にはこの事は戦争への取り組みを完全に弱体化させることになり、その結果戦線において四つの(広義の)異なるグループ中の二つがスペイン内戦への積極的参加者になり、残りは国粋スペインからの影響だけではなく共和政スペイン側自らの手によって事実上排除されることになります。

第2次共和政スペインの民主政府が直面している主要な問題の1つは、「Disbanded Army Spirit(解体された陸軍精神)」に代表される、理想主義的で規律のない民兵への依存を減らし適切な軍隊を復活させることにあります。
国粋スペインの前進の流れを食い止め、その進路にあるさまざまな都市や町を強化し、特にバスク地方にある共和政スペインの拠点を強化します(内戦が始まったときに支配下にある場合は)。
しかし何よりも短期的に政府が直面する最大の脅威は、無政府主義者と独立共産主義者の反乱(この反乱が民主主義/スターリン主義者の観点から起こる場合、常に無政府主義者として表示されます)が避けられないことにあります。
この蜂起はAnti-Fascist Unity(反ファシスト統一)のフォーカスへの集中とそれにより解放される決定によって遅らせる事ができるかもしれませんが、これらはある程度遅らせるだけで決して防ぐことはできません。
それらのフォーカスは、あなたが本当にその時に暴動を受け止めるだけの余裕がない場合、最後の手段としてのみ意図されています。
先週我々が議論したファランジストとカーリストの路線と同様に、「Crush the Revolution(革命を粉砕する)」というフォーカスが存在しており、これは直ちに内戦内内戦を引き起こし、またそれらに対抗するために一時的な戦闘ボーナスを与えるでしょう。

Relocate the Gold Reserves(金準備の移転)は、無政府主義者と独立共産主義者を粉砕するため、当初提案されたよりもはるかに大きなソ連援助の可能性を開くための必要条件です。
この援助は、さまざまな戦闘修正、技術ボーナス、ソビエト連邦からの義勇兵上限の引き上げ、建設ボーナス、さらには技術共有から成り立ちます。
これはまた、スペイン内戦後の強力なソ連の戦後復興支援ツリーへのルートを開きます。
強力ではありますがこれらの援助はすべて代償を伴います。
政府に対するスターリン主義的な支配が強まるでしょうし、資金準備を海外に移すことは国粋スペインの手には渡らせないかもしれませんが、外国による押収からその資金を守ることにはならないでしょう…。
このルートを進むと、第二共和政は内戦の終結とともにソビエト連邦に傀儡化されることになり、ソビエトが進んで国の支配権を解放することはないでしょう…。

プレイヤーがこの援助を追求することにしたかどうかに関係なく、共和政スペインは彼ら自身の政府に対するスターリン主義者の影響を管理する必要があります。
第二共和政の基盤となった民主主義の原則を維持することは可能ですが、これは内戦中に問題となる可能性のある戦闘ペナルティの犠牲の元にもたらされます。
結局のところ、共産主義者は反ファシスト闘争において不可欠な部分だったのです。
ただし、民主主義の基盤に忠実であることは、以前にソビエトの援助を追求しその結果として操られたとしても、最終的にソビエトの支配を覆すことができます。
これは最終的にツリーの支部にルートが開かれ、ファシスト(国粋スペイン)が打ち負かされた今、スペインは共産主義とソビエト連邦に対する最後の独立戦争として戦い、ついに彼らにふさわしい自由を手に入れるかもしれません。
この場合、彼らは連合国への加盟を求めるか、現実的に悪魔との取引を行い、ソ連との戦いの経験がある人々、つまりスペイン内戦に反対したドイツとイタリアから軍事援助を要請するかのどちらかになります。

また、スターリン主義者の圧力に屈し民主主義の原則を犠牲にしてでもファシズムを打ち負かすことに集中することも可能です。
このオプションが選択されると政府は共産主義に切り替わり、将来のWar of Independence(独立戦争)は利用できなくなります。
その代わり、Appeal for Increased Autonomy(自律性の向上)を訴えることが可能になり(スターリン主義者側として)、そして傀儡ではなくコミンテルンの本格的なメンバーになります。
最後に民主主義ツリー支部の残りのフォーカスは、彼らの軍隊と海軍の再建、グローバルなAnti-Fascist Crusade(反ファシスト十字軍)の準備に焦点を合わせています。

スターリン主義(共産主義)のツリー支部

スターリン共産主義はスペイン共産党(PCE)であり、スターリン主義のドクトリンに対する忠誠心のためそう呼ばれています。
彼らのツリー支部は、後ほど紹介する他の共産党派閥のツリー支部とスタートは同じですが少数のフォーカスにおいてすでに分裂しています。
歴史的に見て彼らは政府の見解を共有していました。
つまり政府もスターリン主義者も、他のグループのように社会革命を推進するよりも、ファシストを打倒し連立政権の結束を維持することに関心があったのです。
フォーカスツリーでは、これらは2つのツリー支部間の多くの接点によって表現されています。

スターリン主義のフォーカスツリー支部の内戦中における主な関心事項は、スターリンの人民戦線戦略に関連しています。
他の階級を疎外するのではなく、まず最初にファシズムとの戦いに組み込み、戦線の最前線が安定した後に再教育されなければなりません。
これの顕著な例外は聖職者で、それは反聖職主義こそが共和政スペインの価値観の中核的要素であるためです。
教会の財産は没収され、国粋スペインとの戦いの資金として使用されなければなりません。たとえ国粋スペイン側に武装した聖職者が付くことになってもです。
次に、まず共和党政府から閣僚枠の譲歩を得なければなりませんが、同時に十分な戦争遂行能力をも要求しなければなりません。
そして最後に民主主義派閥と同じように、頑固で独立心の強い無政府主義者と共産主義者は共和党の大義全体のためには排除されなければなりません。

スターリン主義者にとって、ソビエトからの援助を受けるのは非常に簡単です。
はい、あなたは傀儡となります。
ですが、あなたの最強のフォーカスの多くはとにかくこのツリー支部と結びついており、また常に自律性を高めるためのアピールが用意されています。
内戦後は、スペインとソ連の間で結ばれたファシスト諸国との二正面戦争を行うための防波堤として国を強化することに重点を置いています。
最後にフォーカスは、ポルトガルの征服、フランス共産主義者の支援、そしてAvenge Foreign Interferenceで内戦中に国粋スペインに志願兵を送ったすべての国への報復を可能にします。

独立共産党(共産主義)のツリー支部

独立共産党は、トロツキスト派とスターリン派の共産主義ドクトリンの両方を打破し、後者に激しく対立した「国際革命マルクス主義センター」あるいは「ロンドン局(3½Internationalというニックネーム)」とも呼ばれる、スペインの第二共産党であるPOUMを代表しています。これらは様々な国から独立した考えの共産党集団です。
スペイン内戦では特にジョージ・オーウェルはPOUM民兵と戦うことになり、スターリン主義者が党を弱体化、操作、そして抑圧する方法は彼の思考とその後の著作に大きな影響を与えました。
歴史的にこの弾圧はメーデーで頂点に達しました。
1937年5月の5日間において、スターリン主義共産主義者と政府の間で、また一方ではPOUMとアナーキスト(無政府主義者)の間でストリートファイトが行われました。
この後、アナーキストは内部でますます分裂し内戦への影響は衰え、POUMはまもなく完全に禁止されます。

POUMとして国粋スペイン以外の主要な敵対者は、スターリン主義者です。
スターリン主義者の影響と干渉を削減し、党の独立性を維持し、NKVDによって行われる無差別な政治的暗殺を停止するため早期の措置を講じる必要があります。
International Brigades(国際旅団)は内戦の期間中、安定した人材プールを提供し、その大義をある程度助けています。
スターリン主義者とは異なり、POUMの目的は社会革命であり、階級戦争を追求しなければなりません。
政府がこれに反対し、ますます彼らを取り締まろうとしているという事実は、最終的には金準備を没収しこれらを使って無政府主義者と一緒に本格的な蜂起を行い、革命を繁栄させるための資金を調達しなければならないことを意味しています。

スペイン内戦後のフォーカスツリーの一部は産業と軍事の改善、そして人民艦隊の形成に焦点を当てています。
いくつかの産業のフォーカスは無政府主義者と共有され、いくつかはスターリン主義者と共有されます。
Unify the London Bureau(ロンドンビューロー統一局)は、独自の派閥を創設し、派閥に属さないすべての共産国家(ソビエト連邦かあるいはトロツキーが率いるメキシコ共産党か)を招待します。
さらなるフォーカスはヨーロッパのファシスト国家、スターリンあるいはトロツキーによって導かれた国家に対して論争を巻き起こし、最終的にポルトガルの征服とAvenge Foreign Interferenceのフォーカスはスターリン主義者のものと共有されます。

アナーキスト(非同盟)のツリー支部

アナーキスト(無政府主義者)は、共和政スペイン側にとって最後に利用可能なフォーカスツリー支部です。
この支部では、内戦中にアラゴンとカタルーニャ地方に勃興し、ファシズムとの戦いがスペインの革命中最も顕著であった様々な自治共同体を表現しています。
これらの共同体は、アラゴン地域防衛評議会の下で組織され、その支配地域では職場の集団化が共通のテーマとなりました。
しかし彼らが自分たちで行った独立は、政府とスターリン主義者の目には永遠の悩みの種であり、POUMと同様にメーデーでは彼らの影響力が大きく縮小される事になりました。
無政府主義の社会は、本質的にHoI4における国家代表のやり方と相容れないので、我々は彼らの代表を創造的にする必要がありました。
このことは、内戦中に無政府主義者が歴史的に用いてきた「地域防衛会議」の概念と関係しています。

アナーキストの最初の行動ポイントは、生産手段の奪取、労働者の自主性と自己管理の付与、公共交通の掌握、共同農業の拡大など、社会のあらゆる側面の集団化にあります。
他の派閥が焦点を当てているような軍隊の再編成よりも、アナーキストは自国民を武装させることに焦点を当て、自己組織化した民兵に頼ることを好みます。
共産主義者と同じように、彼らは International Brigades Spirit(国際旅団の精神)へのアクセスも得ます。
最終的には政府は革命を取り締まるでしょうが、独立共産主義者の場合と同様にプレイヤーは暴動を自分たちの側から起こすことにフォーカスを当て、一時的な戦闘ボーナスを得ることができます。

Mujeres Libresによって完全な男女平等が達成され、政府による弾圧や、Masters of Our Own Fateにフォーカスを当てることによって蜂起が始まると、All Must Bear the Torch(全ての人が聖火を信じなければならない)が中心的なフォーカスとなります。
これは無政府主義者のプレイスタイルに影響を与える次のような多くの影響を持っています。

  • Trade law(経済法)は、独自の法律であるClosed Economy(集合社会)に変更されます。
    この法律はWar Economy(戦争経済)よりも若干優れていて、工場や造船所の生産には(一見して)大きなボーナスが与えられる。
    これを選んだ場合変更することはできません。
  • Trade law(通商法)はClosed Economy(閉鎖経済)に変更され、これを選択後変更することはできません。
  • アラゴン地域防衛評議会で最初に適用され、ツリー支部全体で継続的に改善されているThe Anarchist Society Spirit(アナーキストの社会の精神)は、なんとか(現在の設定では)5%の徴兵可能な人口を獲得します。
    ただし、基本となる政治安定性を-15%にし、週ごとに政治安定性を-1%にします。
  • Autonomous State(自主的な国家)は、これらを持つすべての状態から解除されます。

これらの結果、無政府主義スペインは永続的に0%の安定状態にとどまるでしょう。
しかし政治的権力の獲得を例外に、彼らが経験するかもしれないどんな否定的な影響も、無力化されるか別の要素で補填されます。
Collectivized Societyの経済法に規定されている大量の生産スピードUPボーナスは純粋に、0%の安定性のせいで適用される-50%の生産ボーナスを補うことを目的としています。
無政府主義者としてプレイしている場合、ストライキなどの安定性が低いことに起因する負の効果は発生しません。

しかし、これには代償が伴います。地球上の他のすべての国はあなたを嫌います。
最初は内戦そのものの間です。つまりこれは、どの国もあなたを援助したくなく、代わりにあなたに敵対するスペインの派閥を支援するという事実があります。
そして内戦が終われば、主要国はアナーキストの革命を積極的に鎮圧するための措置をとることになるでしょう。主要国のAIは地域防衛評議会に対して敵対的に行動するという修正を受けます。
無政府主義者としてあなたは世界に対して孤独なのです。

フォーカスツリーの次の部分では、この来たるべき脅威に対する防衛に焦点を当てています。
フォーカスは、軍事的思考に革命をもたらし、コア領域の防衛に戦闘ボーナスを与え、戦争支援を大幅に増加させます。
ツリーのサイド支部ではアナーキストがポルトガルと国境を共有しているとき、アナーキスト革命によりポルトガルの国境を「越える」ことを可能にします。
The Portuguese Anarchism(ポルトガルのアナーキズム)の焦点は、ポルトガルで内戦を引き起こし、それにより作成されるアナーキストのタグを操り、ポルトガルの内戦が終わったらそれらを併合します。
これらが完了しスペイン内戦自体にも勝ったらならば、新しい地域防衛評議会、つまりイベリア地域防衛評議会の設立が求められるかもしれません。
これによりすべてのポルトガルの州も同様に中核州となるでしょう。

最後にフォーカスツリーの仕上げとして、共産軍に対する必然的な反撃のために軍隊うを準備することに大きく焦点を合わせます。
革命の成功は、世界の他の国々の生活様式そのものに対する脅威であり、他の国はこれを放置することはできません。
彼らがお互いの戦いを終えると、彼らはあなたを追いかけてきます(おそらく戦いが終わる前でも…)。
しかし防衛評議会は、ただ座ってこれが起こるのを待つ必要はありません。
Anarchism Knows No Bordersは、戦争支援をさらに高める精神を提供しますが、戦争目標の正当化時間を劇的に増加させます。
Plant the Seeds of Revolutionは、あなたのコントロール下で敵の前線の背後にあるアナーキスト部隊の蜂起を行わせることができます。
そして最後に、Global Defense Councilは再び国の名前を変更し、イベリア半島の境界をはるかに超えて広がった存在としての性質を示しています。
また、コンプライアンスが十分に高い水準に引き上げられた敵対的な支配地域を、動的にコアリングすることも可能であり、彼らを独自の自治コミュニティに再編成し防衛評議会の傘下にできます。

無政府主義者としてプレイすることは(少なくとも最初は)、限られた経済力で効果的に世界全体を引き受けることが要求されるため、大きな課題をもたらします。
しかし、成功して敵を押し戻せるプレイヤーには大きな報酬を提供し、他の国よりもはるかに効率的にパワーベースを動的に成長させます。

残念ながら、すべてのアナーキスト軍司令官については最前線から短期予告休暇が出ていたため、スクリーンショットを入手できませんでした…。

管理人注:単にまだ出来上がってないのでスウェーデンジョークだと思います…。

最後に、スペインとしてゲームをロードしたときにプレーヤーに表示される両方のフォーカスツリーの画像を紹介します。

来週また新たなHoI4開発者日記にご参加ください。


以上

振り返り感想

Bratynさあ…なんだいこの2週続けて異様な文量は。

…と言いたくなるぐらい
先週に引き続き、今週もとんでもない量の開発者日記でした。

誤字脱字や表現がおかしいところもあるかと思いますが、
もう限界なのでとりあえずこれでご勘弁を。

ただ、2週続けてのスペインのフォーカスツリーを見てきて
かなり面白そうだという印象を受けました。

無政府主義とか現実ではとてもできそうも無いことを、ぜひやってみたいです。