HoI4 開発者日記 第190回 国粋スペインのフォーカスツリー 2019/9/25

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更新情報

お知らせ

今回、開発日記の分量があまりにも膨大なため、
全部を訳すのには相当な時間が掛かりそうです。。。

そこでまずは国粋スペインの大まかなツリーを説明した途中の箇所まで掲載し、
後日残りを追記していきます。ご了承ください。

(土日でなんとか終わらせたいですが…。)

 

2019/9/26 更新

開発者日記の残りの部分を追記しました。
もうやだ…。


Hearts of Iron IV 開発者日記 第190回目を紹介。

今回は国粋スペインのフォーカスツリー(国家方針ツリー)改修についてのお話です。

HoI4 Dev Diary - ¡Viva España! - Nationalist Spain Focus Tree
Hola everyone, and welcome to a new dev diary on the upcoming DLC for HoI4, where we’ll be talking about the first entir...

内容を紹介してみたいと思います。

以下、パラドックスフォーラムの内容を意訳したものとなります。
正確を期すよう努めていますが詳細はパラドックスサイトの原文をお読みください。

[記事内の画像はパラドフォーラムより引用]

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Hearts of Iron IV 開発者日記 2019年9月25日分(第190回)

今回の日記担当はHoI4 コンテンツデザイナーのBratynさんです。

冒頭のあいさつ

みなさん、HoI4の次のDLCに関する新しい開発者日記へようこそ。
今回はまったく新しいフォーカスツリーとなった国粋スペインについて最初の紹介となります。

設計の意図

スペイン内戦は、おそらくゲーム序盤のビルドフェーズにて発生する最も重要なイベントの1つですが、あっという間に終了します。
さらに、おそらくトルコやブラジルのようなものは別として、スペインというのは戦略的に最も楽しい国の1つです。
前述の内戦の後、拡大するためのまともなパワーベースがあるからです。

実際、スペイン内戦は非常に重要な歴史的出来事であったためスペインには特別な注意を払ってきましたし、これまでで最大のフォーカス・ツリー・プロジェクトにおいては、1つではなく2つのフルサイズのスペイン・フォーカスツリーを作りました。
つまり内戦の各側面に1つずつのツリーです。
この時代の複雑さ、そしてあえて言うならば混沌とした狂気を完全に詰め込むためです。
これにより内戦にどちらが勝利するかによって、スペイン国民の政治的な見通しの違いをよりよく表現することができます。
これらのツリーはスペインにまだフォーカス・ツリーを持っていなかったという意味においては全く新しいものですが、スペイン内戦が以前よりすでにゲームに実装されていたという意味においてはリワーク(再設計)でもあります。
しかし、このツリーの表現においては様々な問題に悩まされました。

  1. 内戦は通常のゲームプレイの影響を受け、あまりにも早く終わってしまう
  2. 内戦は過度に簡素化され、コアゲームメカニクスによる制約に対処なければならない
  3. 内戦の開始は完全にランダムであり、プレイヤーはいつ出現する可能性があるかを知る方法がなく、これを制御する方法もなかった

最初の点をもう少し掘り下げると、経験豊富なプレイヤーはわずか数か月で内戦を終えることができ、経験の浅いプレイヤーでさえ、ほぼ3年という歴史上の期間に近づくことはほとんどありません。
これにより、他のフォーカスツリーで問題が発生しました。
つまりフランスなどの内戦に介入することに焦点を当てているさまざまな国は、これらを使用できない状況に陥る可能性があるのです。
内戦が始まる前に国家がフォーカス(国家方針)を選択した場合、開始されたフォーカスを完了し、介入のフォーカスも完了するまでに合計140日かかる可能性があります。
これは義勇兵が旅する時間に加えて、義勇兵が到着する前に内戦がすでに終了している可能性が十分にありました。
後で取り消し可能なフォーカスを追加すればこの問題は軽減されましたが、それでも問題は解消されませんでした。

したがって、新しいスペインのフォーカスツリー設計の目的は4つありました。

  1. 人工的な手段を使用して内戦の期間を延長し、この期間をフォーカスツリーでより適切に表現できるようにし、他の国が介入する時間を確保する。
  2. この時代の豊かな風味と歴史とを真に肉付けするために、専用の時間を使い、内戦の正義に起因する物語をいくつか表現する
  3. 内戦の開始に関するプレイヤーのコントロールと予測可能性を高める
  4. スペインに内戦終結後に達成すべき新たな準備と目標を与え、しかるべき時期により大きな世界紛争に関与させる

免責事項

まだ開発中なので、ビジュアル面の多くはいまだ作成中です。
数値やシステムでさえ、テスト結果によって変化する可能性があります。

以上に注意して内容を掘り下げていきます。

国粋スペインのスタート状態

これより以下は歴史的な事実を踏まえて膨大な量の説明が続きます。
私にはスペイン史の知識は全くありませんので内容を正しく訳せているかは不明です(おそらく間違いがたくさんあると思います…)。
正確な内容については開発者日記の原文をお読みください。

1936年のスペインは崖っぷちの国家でした。
ゲームの開始日より前の世紀にこの国は、極端な政治的不安定性と暴力的な激変の長い期間が散在した、比較的短い平和期間しか経験していませんでした。
1830年、サリカ法(女性の継承を禁止したもの)から驚くほど逸脱したやり方で、高齢の王フェルナンド7世は弟のインファンテ・カルロス(カルロス・マリーア・デ・ボルボン・イ・ボルボン=パルマ:後のカルロス5世)ではなく、娘のイザベラ2世を後継者として指名しました。
その後40年間、カーリスト(カルロス主義)と呼ばれるインファンテ・カルロスの支持者は、(彼らの見解では)正当な継承ラインを復活させ、イザベラの継承を無効にする試みで、複数の内戦を開始します。
内戦に勝利しイザベラ2世自身は1868年に共和党の反乱で追放され、その後、最初のスペイン共和国が宣言されました。
しかしイザベラが退位していたにもかかわらずこれ自体は、君主制に戻るまで6年間しか続きませんでした。
次に、世紀の変わり目近くにあった1898年には、スペイン・アメリカ間の悲惨な戦争が起こり、スペインの海軍は壊滅し残った植民地支配の多くは解体され、アフリカの植民地はわずかしか残りませんでした。
これが引き起こした国民的ショックは、最終的には「Reformation(改革)」をもたらし、ついにはクーデターとミゲル・プリモ・デ・リベラ政権下での独裁体制へと発展しました。
これは1930年に多かれ少なかれ平和的に解消され、第二共和国に取って代わられました。
フランコが中心となって打破した1932年の不忠な軍によるクーデター未遂と1934年の暴力的で革命的な鉱夫ストライキを挙げ、このスペインにおける災害的なリストを〆ます。

ゲームでは、状況はさまざまな国家精神によって表され、政府が直面するさまざまな課題を表しています。

  • カーリズム:彼らの蜂起は19世紀中に何度も打ち負かされましたが、カーリスト(カルロス主義)の感情は今でも非常に活気づいており、彼らのリクエテたちは避けられない蜂起に備えて訓練を続けています…。
    この国家精神は政治安定性を着実に低下させ、非同盟支持をわずかに増加させ、師団の攻撃と防衛の価値を低下させ、命令に従わない軍のカーリスト部隊を表現しています。
  • 軍事的不忠:失敗した1932年のサンジュルジャダ蜂起以来、軍隊は陰謀を企ててきました…。政府はこれをある程度認識しており、軍隊の問題に直接干渉しすぎると、別の蜂起を引き起こす可能性があります。トリックとしては、ことわざにあるようにスズメバチの巣を蹴るのを避けながら準備することです…。
    この国家精神は、すべての師団テンプレートをロックし、それらへの変更、テンプレートからの新しいユニットの作成、または既存のユニットの削除を制限します。
  • 政治的暴力:スペイン社会は、政治的暴力に悩まされてきました。これは、1936年に向うにつれて深刻度が増加するだけです。
    この国家精神は政治安定性を低下させます。
  • ナショナルストライキ: 政治的左翼は、国内のファシズムの台頭に反対することに全力を尽くしながら、共産主義やアナーキストの改革を受け入れるよう政府に圧力をかけるため、より一層国家ストライキを組織していきます。
    この国家精神は、政治安定性、建設速度、工場および造船所の出力を低下させます。

さらに、さまざまな州(ガリシア、バスク、カタロニア)が「Statute of Autonomy(自治規程)」の状態からゲームが開始され、その州の最大建設可能工場、募集可能な人員、利用可能な資源、建設速度を削減します。
フォーカスツリーのさまざまなフォーカスがこれらの障害を取り除きます。

設計段階の初期において内戦を回避する方法はないと決定されました。
解決しなければならないエッジケースが多すぎて、歴史的に意味がなく(HoI4の開始時点でスペインの政治情勢はすでにあまりにも分断されており二極化していました)、そして率直に言ってHoI4の初期のゲームにとって内戦はあまりにも重要すぎるのです。
したがって、ゲームのフォーカスツリーをロードしていくと、選択肢はただ一つしかありません。国粋スペインと共和政スペインのどちらに向うか?です。

あなたの選択は1936年2月15日の選挙の結果には何の影響も与えません(歴史的に見ても、人民戦線と比べてはるかに優れた資源とはるかに大規模な選挙運動にもかかわらず、CEDA(右翼連合)は選挙に負けています)が、今後どちらと対戦するかは決定します。
この開発者日記では国粋スペインのための新しいフォーカスツリーに特に焦点を当てているので、彼らの視点から物事を見ていきます。

歴史的には、人民戦線が選挙で勝利した直後から政治的暴力が激化し始め、1932年のサンジュルジャダ(サンフルハダ)蜂起の失敗にも参加し、その後ポルトガルに亡命していた軍の不忠者の多くがクーデターを企て始めました。そしてこのクーデターの失敗がその後内戦を引き起こしました。
新しい国粋スペインのツリーでは、これらは選挙の終了時に利用可能になる多くの決定と任務によって表現されます。

最初のものは250日間のタイマーで、タイムアウトすると内戦が起きます(画像内1)。

第二のミッションは、相手側(この場合共和党)が内戦に向けて自ら準備を進めていることを示す一連のミッションです。
これにより、プレーヤーは何が起こっているかを追跡することができます(画像内2)。

第三に、一連の決定が政治的暴力の雰囲気全体へと結びつき、プレイヤーが内戦の開始を早めることができるようになり(内戦開始タイマー・ミッションの残り日数を減らすことによって表現されます)、逆に「相手側」 は内戦の開始を遅らせ、内戦が始まる前にもっと時間を稼ごうとする定期的な任務を生み出します(画像内3)。

そして最後に、マップ上での繰り返し可能な決定がすべてのスペインの中核州に表示されるので、守備隊への影響力を拡大することができますし、もしあなたの影響力が十分に高ければ、内戦開始時に彼らを味方につけることができます(画像内4)。

上記の決定システムは現在機能しています(しかし変化しやすい)ので、内乱を開始することができる最も早い時期は1936年8月の初めであり、プレーヤーが何もしないと仮定すると、最も遅い時期は1937年の初めまで共和党は可能な準備のすべてを完了するのに必要な時間を与えられます。

国粋スペインのフォーカス・ツリーは最初の選択の後、6つのフォーカス(そのうちの2つは相互排他的である)の単一のルートで継続します。
それぞれの期間はわずか35日間で、最初のツリー支部は7月29日までに完全に完成し、多くの政治力、内戦開始時の追加のカーリストとアフリカ軍管区などのボーナスが支給され、北部の7州での駐屯軍の支援を(内戦が始まったときに民族主義者によって歴史的に占領されたもの)設定し、最終的には「ミス・カナリア諸島1936」(反乱に加わることについて彼が優柔不断だったので他の将校によってそうあだ名が付けられた)、フランシスコ・フランコをクーデター計画に含めるかどうかを選択します。
7月29日の直後に、クーデターの計画が完了したことをプレイヤーに知らせるイベントが行われ、1932年のような失敗が新たに起こらないよう、国内の政情不安がクーデターを十分に支援するための機が熟すまで、クーデターを隠避し、資源(つまり政治力の獲得)を整えておく必要があります。
これは、本格的な活動に入るまでにずっと長い時間がかかる共和党の対抗準備の増加に加えて、国粋スペイン側が可能な限り早期に内戦を始める最適な時期は8月初旬であることを意味しています。
いったん内戦が開始されれば、国粋スペイン側は軍事政権によって指導されることになりますが、そのリーダーは主要政党のいずれかが主張し続けることになります…。

内戦はタイマーが切れたときに始まります。
そして、2つの内戦派閥で単純に表現されるのではなく、この開発日記で後ほど明らかになる理由から、2つの個別のタグを使用します。
国粋スペインの総守備隊の支配下に置かれたすべての州が陣営に加わり、その他の州は共和党に残ります。
ただし1と0の間に国粋スペインの守備隊レベルがある州は、それらに対して保有していたコントロール・レベルに応じて、州内に国粋スペインの師団を生成します(レベルコントロールはトータルで4つのレベルがあります)。
これは内戦の混沌としたスタートの要素を大いに増加し、内戦後の7日間(予備期間)、国粋スペインは国家精神「計画的蜂起」を受け取り、補給なしで稼働できる最大日数を大幅に増やし、この時間を最大限に利用すれば 「土地争奪」 を達成することができるでしょう。
この後は、歴史と同様に「最前線」は膠着します。
スペイン全土に地形修正が配置され、防御力が大幅に向上し、移動速度が低下し、戦闘計画が減少します(これらの効果はテストによって変わる場合があります)。
内戦の歴史的な性質を「a bunch of soldiers sitting on hilltops staring angrily at each other(丘の上に座って互いに怒って凝視している兵士)」として表現し、双方が最前線に装備を送るのが困難であったために、計画的かつ準備の整った攻撃が散発的にしか行われないという解釈でもあります。
マップ上の一連の決定により、戦闘計画が可能になり、それにより州全体にかかっていた制限は削除され、より速いペースのアクションが可能になります。
両陣営ともこのような決定を利用することができます。

その後フォーカスツリーは、当時の国粋スペインの蜂起の性質を表す3つの選択肢へと広がります。
大まかに言うと政府に対抗して団結したグループは三つありました。
ファランへ党、カーリスト、そして1932年のクーデター未遂以前から不誠実だった軍将校です。

ファランへ(ファシスト)党のツリー

ファランヘは比較的新しい政治運動であり、1923年から1930年までスペインを統治した旧独裁者ミゲル・プリモ・デ・リベラの息子であるホセ・アントニオ・プリモ・デ・リベラによって1933年に設立さました。
ホセ・アントニオ・プリモ・デ・リベラの意図は、「左派と右派」の両方に反対し、国家を資本主義と共産主義に代わる第3の代案として国家シンジケート主義国家に組織する政治運動でした。
陰謀を企てた軍指導部の多くは、この運動に対する忠誠心や共感を持っていたが、その高まりは1936年の選挙に勝利する反ファシストの人民戦線を創設する直接の原因にもなりました。
党の指導者で創設者であるプリモ・デ・リベラ自身は、選挙後そして内戦の激化の中で行った扇動的な演説のために選挙後に逮捕されました。

ファランヘのフォーカスツリーは、初期のインフラ整備や軍事産業の建設(内戦中も例外なくあります)の機会を与えてくれるだけでなく、Fifth Columnists(裏切り者)を敵の領内で蜂起させ敵の背後を攻撃突くこともできます。
この用語は、実際にはスペイン内戦そのものに由来しているので、フォーカス・ツリーでそれを表現するのが適切だと考えました。
またイタリア人やドイツ人(これらもファシストであれば)の支援を要請することもできます。
しかし、より重要な初期の仕事の命令としては、ファランヘのリーダーが共和党政府によって処刑されないよう、囚人交換によってプリモ・デ・リベラの安全な帰還を確実にすることにあります。
しかし彼が指導者に就任する前の時点で、蜂起の大設計者であるエミリオ・モラによって計画されたように、理事会と呼ばれる暫定的な軍事政府が設立されるでしょう。

内戦中の大きな障害はカーリスト(カルロス主義者)であり、彼らの見解は必ずしもファランへの見解と一致しません。
ファランヘ党のルートを選ぶとタイマー・ミッションが始まり、カーリストが国民党の意思決定プロセスから取り残されていることをますます自覚するようになり、彼らが受け入れられないようになり、カーリストが蜂起するのが不可避の事態になるまでカウントダウンされます。
この蜂起はEliminate the Carlistsのフォーカスを選択することでスピードアップする可能性があります。
これにより蜂起が即座に開始しますが一時的な戦闘ボーナスが提供され、彼らを素早く根絶することができます。
「uprising-within-the-uprising(蜂起内蜂起)」は第三のスペインのタグ(国粋スペインも共和政スペインも、新システムではすでに別のタグで処理されていますので)を作り出し、これは北部に領土を得て主にナバラ(この地が支配下にある場合)を中心に、戦いに勝てば続くかもしれない独自のカーリストのフォーカスツリーをロードします。

内戦に勝利すれば、臨時理事会をリベラ率いる新たな国民シンジケート国家に置き換える時がやって来ます。
フォーカスツリー上ではファランへの「27ポイント」宣言からインスピレーションをを受け表現しています。
例として、産業と労働のシンジケート化、地域の自治権の排除、強制的な軍事訓練と兵役、強力な海軍を復活させ、スペインの力を強化する「帝国への意志」、「スペインの運命」、そして最終的には旧スペイン植民地を再奪還しスペインが世界大国の地位を回復するものがあります。

最後のツリー支部は産業の発展を扱っていますが、これはスペインにとって独特なものになっていてスペインが最初に参加した戦争の後で選択可能になります。
このことを考慮に入れ、スペインがゲーム初期の数年間を戦争に費やすにもかかわらず、他国に「追いつく」 ことができるようにするため、この「再建」部門は他の小国よりも少し強力になっています。
旧来の「内戦からの復興」の国家精神は、さまざまなレベルの「ペナルティ」を伴う多元的な精神へと拡大されてきましたが、それはこのツリーの様々なフォーカスを通じて取り除かれなければなりません。
これらは枢軸や連合国から経済援助を受けるか、あるいは閉鎖経済を試みるかのどちらかと結びついています。
ファランヘにとって連合軍に加わることは問題外なので、選択肢は結局枢軸側か閉鎖経済になります。
それに加えて新たな「国家再生」の精神が加わり、スペインのプレイヤーが経済と軍隊を次の紛争に対して備えられるようにするため、多額のボーナスを与えることになるかもしれません。

カーリスト(カルロス主義)のツリー

カーリストはHoIに対してよりユニークなアプローチを提供します。
すでに述べたように、カーリストの機運はスペインの、特に北部では依然として強いものでした。
彼らはクーデターの開始段階でこの地域を確保する上で不可欠な役割を果たしました。
その主な要因は、比較的少数ではあるものの、よく訓練された主要戦闘部隊であるRequetés(レケテ)にありました。
歴史的にカーリストが内乱に参加することについてはモラが交渉していましたが、カーリスト自身はかなり以前から独自の蜂起に備えており、軍は補助的な役割しか果たしていないと考えられていました。
内戦が始まった後、カーリストの指導者マヌエル・ファル・コンデは、カーリストが国粋スペインの意思決定プロセスからますます隔離され、ファランヘに向けられた不満と敵意を引き起こしていることに気づきました。

このツリー支部では、カーリストには実際には国際的な協力者がいなかったのでプレイヤーが外国に対して援助要請することは許可されないという点で、国粋スペインの中でもユニークなものになっています。
最初の段階では、カーリスト運動の歴史的な権力基盤であるスペイン北部の確保に重点が置かれます。
同時に、ファランヘの蜂起が避けられないことにも備えなければなりません。
このルートに入ると、ちょうどファランヘ党のルートと同じようにタイマーミッションが現れそれが0に達するとファランヘ党がカーリスト(ファランヘ党のルートに実際にフォーカスを当てることで)を「取り締まる」 ことを表します。
しかし様々なフォーカスを当てることで、プレイヤーは追加の国家や将軍の支援を得ることによりカーリスト自身が蜂起を始めることができ、プレイヤーに一時的な(ファランヘのカーリスト蜂起ミッションが示すフォーカスと同様に)戦闘ボーナス(ファランへ版のように)を提供することによって備えることができます。
他のツリー支部と同じように、ファランヘ党はカーリストと共和政スペインの両方との戦争で、地図上の三番目のユニークなタグによって表され、彼らは国粋スペイン(ファランヘ党)のフォーカスツリーの彼ら自身のバージョンをロードし、彼らが内戦に勝つと、それは続くかもしれません。

さらにレケテは歴史的に、内戦を自由主義、民主主義、共和主義に対する 「十字軍」 の一形態とみなし、キリスト教的価値を擁護してきました。
彼らの神への信仰と王への献身は至上のものであり、彼らは戦場で聖職者を同伴させ戦火の中で最後の儀式を執り行いました。
このツリー支部は、「民主主義に対する十字軍」から「狂信を育む」に至るまで、あなたの師団を 「超強力」 にすることを可能にします。
これは、このツリーでは産業的なフォーカスと国際的な同盟に関して不足しているため必要な措置なのです。

次は誰がカーリストの主張を継承すべきかという問題です。
当時の実際のカーリストの継承者であるアルフォンソ・カルロスは1936年に死没しました。
彼の後継者に指名されたのはブルボン=パルマのザビエルでしたが、厳密には同じ王朝ではなかったのでカーリストの支持者を分断しました。
一部の人々は、例えこれがカーリストが何世代にもわたって戦ってきたラインであったとしても、もはやこうなっては古い君主アルフォンソ13世の主張を支持すべきだと主張しました。
そこで、誰を支持するかの決定はプレイヤーに委ねられます。
最後に、このツリーでは君主制の再確立や、スペインの旧領:フランス(もしプレイヤーがアルフォンソ13世またはその息子をカーリストの君主に選び、フランスのプレーヤー/AIが正統王朝派の君主を選んだとしても、どちらのルートの要求も同じなので、平和的に「団結」することもあります。)、スペイン領オランダ、イベリア連合、ジブラルタル、そして特筆すべきは、’98年の災害(対アメリカ戦)に復讐し、スペイン植民地を取り戻すための大規模な復讐戦などがあります。

フランコ/軍部のツリー

国粋スペインのフォーカス・ツリーの最後の部分は、同派内の第3のそして最後の主要グループである軍、特にフランコの参加を招請することを選んだ、権力を握った後に国を統治する陸軍士官のグループの視点に立っています。
これは国粋スペインの歴史的分派ですが、歴史的な仮説を立てる豊富な機会があります。
歴史に詳しい人ならば、他の二つのツリーに代表されるような「蜂起内蜂起」は実際には歴史的に起こっていない事を知っているでしょう。
したがってこのツリー支部だけが、プレーヤーがファランヘ党とカーリストの対立が本格的な暴力にエスカレートするのを防ぐことができます。
それはこの支部にある、フランコの非常に巧みな(政治的)操作、「分割と支配」政治、および双方のイデオロギーからの要素の流用などのおかげで実現できます。
このことをよりよく説明するため、フランコ主義はもはやデフォルトでファシストの派閥としてではなく、むしろプレイヤーが枢軸側につくことを選択した場合にファシストになるという選択肢を持った非同盟として扱います。

他のツリー支部と同様この支部のルートへ乗り出すと、カーリストの反乱(フランコが大多数の軍指導者とともにファランヘに味方すると仮定する)をカウントダウンするタイマーミッションが現れます。
しかし、ファランヘの時のルートとは異なり、この蜂起を遅らせることに焦点が置かれています。
歴史的にフランコは、さまざまなカーリスト地区のグループを相手に戦い、カーリストとファランヘ党の権威を転覆させ、フランコの最大のライバルの一人が処刑され、しかも同時にその大義のための殉教者として使われることができるようプリモ・デ・リベラへの捕虜交換を都合よく「失敗」させ、最終的に両党の指導者を追放しました。
最終的にプレイヤーは蜂起が完全に起こらないようにすることさえできます。
これは歴史的にFalangist Falange Española de las JONS(ファランヘ党・ファランへ・エスパニョーラ・デ・ラス・JONSの政党とCarlist Communion(カーリスト・コミュニオン)政党の合併によって行われました…。
Falange Española de las JONS(1937年以降)は、両陣営の要素を取り入れたイデオロギーを形成することで両グループが妥協(あるいは、まあ、強制的にですが…。)する事ができました。
しかしこれらのフォーカスは、内戦の中で重要な地域(トレド州、北部全域など)を迅速に確保し、必要とされるフォーカスを開く事ができるかどうかにかかっています。
結果として、フランコにとって不十分な内戦は、カーリストの蜂起を止めるために重要なフォーカスをとることができなくなるため、急速に制御不能な状況になる可能性があります。

フランコ体制はイタリアとドイツからの支援のためにファランヘ党のツリー支部を共有し、レケテの使用をカーリストと共有し、ポルトガル人からの支援を得るための独自のツリー支部を持っているので、この任務のための追加援助を海外から得ることができます。
内戦後このツリー支部はイベリア条約機構にも拡大し、参加する戦争や党派(on_actionイベントを介して強制されます)に必ず両者が参加することになり、最終的には(ヴィシー)フランスとイタリアを加えて独自の党派を作ることができるようになります。
いわゆる「ラテンブロック」です。

アルカサルを確保した後(最初から包囲されていなければ)、フランコは国粋スペインの事実上の指導者となります。
その後、ツリー支部は再びファランヘ党とカーリストの双方と共有され、フランコが自分の立場をサポートするためにこれらの派閥のイデオロギーの様々な部分を利用したことを表現しています。
フランコは産業再建部門全体を利用できますが、彼は同盟国に参加することもできます。これはファランヘ党自身にはできないことです。
これにより国粋スペインが利用できる最も強力な復興計画が可能になり、基本的にはその政策を最大15年まで実施することで歴史的な「スペインの奇跡」を加速させることができます。
もちろん、これはプレイヤーの魂を同盟国に売るという犠牲を払うことになります。

最後にプレイヤーはフランコの「26ポイント」声明(ファランヘ党の「27ポイント」マニフェストと同一であるが、政党の合併を禁止する特異点を単に便利に除外するだけです…)があり、その後彼らはアルフォンソ13世で君主制を再確立する(または、彼がすでに亡くなっている場合、彼の相続人が対象となります)か、フランコを歴史的な「Dictator for Life(生涯の独裁者)」として維持することを決定するかもしれません。
この後、ソビエト連邦との戦いで義勇兵をドイツに送り、タンジールの飛び地(地図上には表示されていない)を「占領」すると、弱いフランス人に対して北アフリカを要求し、イギリス人からジブラルタルを奪い、最終的に西アフリカを占領することに焦点を当てます(必ずしも北アフリカと同じくフランスが所有しているとは限りませんが…)。

戦後復興の仕組み

すべてのフォーカスツリー支部が共有する要素の1つは、以前の開発者日記で詳述されているように、レジスタンスシステムとの連携です。
歴史的にフランコはゲリラ戦とレジスタンスに苦しみ、それは内戦後数十年にわたってスペインの地方全体に広がっていました。
これは1944年のフランス国境からの共和党亡命者によるアラン谷の侵攻でピークに達しました。
この要素は現在まだ開発中ですが、案としては両方の派閥が内戦を開始しなかった領土でコアを失い、内戦後の決定を通じてこの土地を「再コアリング」し、共和党の抵抗活動の体系的な根絶を象徴しようと考えています。

これは現在開発中であるため、これを示す画像はありません。
しかし、私は皆さんにご褒美としてあげるための何か他のものを用意しています(皆さんの目ざとい方はすでに気づいているかもしれませんが…)

※この箇所、何を言ってるのかはっきりしませんが、日記内の画像のどこかに何かしらの痕跡があるのかもしれません。

イベリアの地図の変更

細分性を高め州固有の攻撃システムを支援するために、スペインの地図が作り直されました。
7つの新しい州がスペインに追加され(サラマンカ、コルドバ、アストゥリアス、バリャドリッド、バスク地方、グアダラハラ、東アラゴン)、いくつかの他の州は分割され、名前が変更され、多くの州が追加または再編されました。
加えて、私はいくつかの(または他のチームメンバーの)不満に対処してきました。
つまり、おかしなほど巨大なジブラルタル州は、州の規模が大幅に縮小され、新州サンタレムは、以前は大きすぎたポルトガルのベハ州から分離され、イベリアの航空ゾーンは三つに分割され、西フランスは北フランスと南フランスから分離されました。

古いものと比較する場合はこちらを御覧ください。

おわりに

この開発日記(マップの変更は除く)で説明されているすべては、まだ発表されていないDLCの有料コンテンツの一部であり、それを購入しない人にとっては、スペイン内戦は現在と同じように機能し続けます。
マップの変更は、DLCを購入していない人も含め誰でも利用できます。

これが今日のすべてです!
来週は、スペイン共和党のまったく新しいフォーカスツリーをご覧ください。
私は皆さんに小さなティーザーを残します…。


以上

振り返り感想

なんというかもう、無茶苦茶な分量の日記でした…。
急いで訳したのとスペイン史についての知識は全く無いので
おかしな点もあるかと思います。ご了承ください。

読んで&訳してて感じたのは、そもそも日記の原文自体もファランへのフォーカスツリーの説明のところでなんだか力尽きたような感じになっていて、その後の説明がかなり簡素になっていた印象です。

これなら3回ぐらいに分けてほしかったような気も…。

恐ろしいことに来週は共和政スペインのフォーカスツリー紹介だそうです…。
またとんでもない文量が来た場合は紹介が遅れるかもしれません。