HoI4 開発者日記 第150回 アメリカの再設計 2018/8/29

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更新情報

Hearts of Iron IV 開発者日記 第150回目を紹介。

今回はアメリカの再設計がテーマになっています。

https://forum.paradoxplaza.com/forum/index.php?threads/hoi-4-dev-diary-america-rework.1116768/

いつものように内容を紹介してみたいと思います。

以下、パラドックスフォーラムの内容を意訳したものとなります。

[記事内の画像はパラドフォーラムより引用]

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Hearts of Iron IV 開発者日記 2018年8月29日分(第150回) アメリカの再設計

※今回の日記担当はいつものPodcatさんではなく、Archangel85さんです。

こんにちは、新たな開発者日記にようこそ!

今日、私たちは自由について話すつもりです。恐怖からの自由。欲望からの自由。4年ごとに大統領候補に投票する必要がないという自由。。。

アメリカの再設計

バニラ版の米国のフォーカスツリーには、いくつかの面白い代替シナリオが用意されていましたが、歴史に沿ったプレイをしたい場合は、戦争が始まるまでは少し時間がかかっていました。

これは、歴史的な大戦略ゲームにおける米国の基本的な設計問題となります。

つまり、自由にアメリカが戦争参加できるとなると、枢軸国は決して1940年にパリに介入してこないでしょう。

私たちが、歴史的な日付になるまで自由に戦争参加することを制限すれば、米国のプレーヤーは1941年後半までブラブラしているだけになってしまいます。

ですので、このリワークの目標の1つは、プレイヤーに戦争へのリードアップの間に実際にやるべきことをもう少し与えることでした。

不況から回復する道のりをもう少し深掘りすることがまず明確な再設計となります。
今では単一の国家精神の代わりに、不況からより滑らかに回復曲線を描く3つ段階があります。

しかしそれは、以前は1つの国家焦点を選択するだけで済んだものを3つの焦点に分割するーという形ではなく、不況から抜け出すためにより多くの作業をプレイヤーにはしてほしいと考えました。

そこでスクリプトベースのルートCongress Mechanic(議会整備)を行います。

議会整備

「議会整備」は、今のところ、米国特有のものであり、議会の両議院の多数の移動をシミュレートしています。
それは私たちが行う多くの内容に結びついてきます。

基本的な事として、大恐慌からのペナルティを減らすことに重点を置くならば、あなたは上院・下院両方で過半数の支持を持つ必要があります。

しかし、支持が得られないような提案を行う際、反対派に何の見返りも無しに行えば貴方の支持は落ちるでしょう。

中間選挙や大統領選挙、またランダムイベントによってあなたは支持を得たり失ったりします。

一般的には、現職者は選挙で議会での支持を失う可能性がより高いことを意味し、状況が特に悲惨な場合は、対立候補と支持と不支持が逆転することがあります。

多数決においてこれを乗り越えるために、単純なロビー活動により議会のメンバーに賄賂を提供したり、彼らの選挙区に投資し、定期的に賄賂を支払うことによって、議会での支持を得ることを可能にします。

不況から脱出することに加え、あなたは議会に軍の近代化を進めるツリーのアンロック要件になっている「選抜徴兵法」を認めさせる必要があり、更に海軍のツリーのアンロック要件である「海洋法2条」を認めさせる必要があります。

あなたが必要とする支持率は、戦争支援の状況によって決まります(一般的に、国家方針ツリーのタイトルに”Act”と付いていれば「議会整備」の案件と結びついているとみなすことができます)。

世界情勢への介入

私たちが追加したいと思っていたもう一つの側面は、米国のプレーヤーに、世界でより早く、より活発になる選択肢を与えることでした。

しかしそれは、上で述べたように多数の問題と関わってきます。

私たちはそれが実行可能な選択肢であることを望んではいますが、一方で楽勝の内容であってほしくはありません。

この要素は「限定介入」のツリーに多数の制限があることを意味します。

第一に、焦点を取り入れるのに議会の十分な支持を得なければなりません(戦争支援の欠如は議会のかなりのメンバーの支持が必要となります)。

その後、ヨーロッパやアジアでの介入準備を行うことを選択する必要があります。

これらの焦点のどちらを取るにしても、干渉に対して一般大衆の支持を得るために多くのアンロック要件があります。

これらの決定の多くは、世界中の出来事に結びついています。
ここ(画像)では米国はアンシュルースに抗議しています。

しかし、これらのイベントを利用するためには小さなウィンドウしかありません。

それぞれの決定には、「介入ストライキ」、「3ストライキ、アウト」、「3ストライキで爆撃開始」というものがあります。

一般的な決定では、ターゲットに関連する特定の決定がない場合、ターゲットに対するサポートを構築することができます。

最後に、ある国に2回のストライキがあると、あなたは介入を認可するために議会に嘆願することができます。
これには、再び重要な支援を必要とします(戦争中の国に対して戦争目標を得るほうが遥かに簡単です)。

ここの「ストライキ」は野球のストライクと爆撃にかけた表現だと思うのですが、原文が難解で訳もイマイチになっていると思います・・・( -_-)

この介入を行うことは、あなたが他の目標を追求することがより困難になる可能性が高くなります。
もし連合国のためにヨーロッパに介入したいのであれば、少なくともしばらくは経済改革を控えなければなりません。

介入命令はまた、誰かがモンロー教義に違反した場合、米国がアメリカに介入できるようにするためにも使用されます。

介入は、戦争計画を使用することで、今より多くのことを準備することができます。
国家焦点を合わせることで、対応する戦争計画を実行し、ある国に対して一時的なボーナスを得る決定を解除します。

アメリカの内戦

当然のことながら、このような取引、上院議員への賄賂などなど、あなたがなぜこのような時間つぶしの作業をしなければならないのかと疑問を持つかもしれません。

そこで約束どおり、私たちはまた、適切な代替イデオロギーツリーを米国に追加したいと考えました。

数ヶ月前、南アフリカについての開発者日記で述べたように、私たちは戦争のための地図の新しい領域を開拓しようとしています。
ヨーロッパの同じ古い地域を突き抜けるよりも、異なる分野で戦うことができます。

 

つまり私たちはアメリカで大きな内戦を起こしたいと考えています。

私たちはシカゴの南に戦闘機を配備し、フロリダの海上着陸を必要とします。
またロッキー山脈を横切る残忍なスロッグもです。

私たちは1つの内戦だけではなく、2つを入れることにしました!

代替イデオロギーツリーのいずれかで内戦を戦わなければならないでしょう。

WPAとAdjusted Compensation Actから真っ直ぐ下に伸びるツリーは民主的イデオロギーのツリーであり、無料アップデートの一部となります。
Suspend the ProsecutionとAmerica First(アメリカ第一主義)から伸びるツリーはDLCの一部になります。

左の支部では、共産主義に対して立場を柔軟にします。
完全に共産主義者になるつもりがない場合でも、議会での支持を得る新しい方法を開くためにこれを使うことができます。

より急進的なことを決めるならば、あなたはアメリカの社会に関する差別をやめることができます。そして、それは抗議を誘発します。

その抗議だけでは何も発生しませんが、共産主義に向かってより強く押し進めよう決めた場合、抗議行動は激化し、最終的に堰を切って溢れ出すでしょう。
Unions Representation Act(組合代表法)は、抗議を引き起こす別のトリガーとなります。

内戦が勃発する前に、「Point of No Return(復帰不能点)」があり、その後は戦争が始まるまでの時間の問題に過ぎない。

復帰不能点と実際の戦争の開始点の間に、状況がどのように発展しているかを示す数々のイベントがあります。

これらのイベントは、戦争開始時のあなたの地位にどのような影響を与えているかに実際に影響します。

たとえば、国家が国家警備隊を動員したというイベントがある場合、戦争が始まると、完全に装備され、かなり能力の高い部隊が得られます。
これらの出来事は勝利と敗北という違いを生み出すためではなく、戦争にもう少し味をつけることを意図しています。

共産主義のツリーで戦争が始まると、それは規則的な内戦とは異なります。
国と軍隊が半分に分かれる代わりに、新しいタグ「CSA」が発生します。

これにより、CSAの領土を米国のコアとして取り除く(つまり、征服されたときにレジスタンスを生む)など、いくつかのことを行うことができます。
あなたが共産主義のツリーにどれだけ近づいたかによって、国の一部は戦争中に中立を宣言するかもしれません。
意思決定を通じてこの部分とやり取りすることはできますが、反対サイドでも可能です。

実際の戦争が始まる頃に米国内が内戦で完全に身動きが取れない状況にならないように、慎重にならなければなりません。
つまりACWIIを米国の戦争からより大きい第二次世界大戦に進めたいのです。

あなたは第二次世界大戦でアメリカの劇場を獲得したあと、限られた目的が残されています。
合衆国の分離した州を再統合するために働く間、アジアで非植民地化を推進することができ、中国の南北戦争に介入することもできます。

 

ファシストツリーでの内戦は、似たような流れで行われます。

あなたはまた、完全ファシストを望んでいなくても「アメリカ第一主義」から続く国家方針ツリーの支部を使うことができます。

有権者登録法はすべての選挙において安定多数を保証するけれども、抗議の波を引き起こす。

 

あなたがシルバー・レギオンとさらに公然と同盟することを決心すれば、国を内戦の道に踏み出させるさらなる抗議を引き起こすでしょう。

共産主義ツリーで好きなように選択してください。いくつかの出来事が出発時のあなたのポジションを決定しますが、役割は逆転します。

共産主義のツリーでは国家方針ツリーの一部が壊れます。
ファシストツリーではあなたのリーダーシップに反抗し、あなたを権力から追放しようとするでしょう。

州の一部は反対または賛成の立場を取りそれにより戦争の前線が異なるでしょう。

 

対立する反対側の専門軍が大部分いる中で、あなたは急造の軍隊に頼らざるをえない状況もあるでしょう。
自分の側の民衆にアピールを行い、彼らがあなたの側に居続けるようにしなければならないかもしれません。

戦争で勝利すれば、安全なファシストである米国が残ります。

つまりあなたは理想としては、世界の他の国々を征服できることになります。

したがって私たちは、世界征服を行うためのフォーカスツリーを与えるようと決めました。
「The War Powers Act(戦争法)」は、戦争中の国家安定度の影響を軽減し、カナダとの間でアラスカとの国境を問いかけることで最初の一歩を踏み出すことができ(イベント名「Vancouver Or War!」)、またキューバに独立を止めるようお願いすることもできます。

あなたはグローバルな覇権を要求し、他の主要国に対して傀儡になるかそれとも戦争するかの最後通牒を与えるというパターンで進んでいきます。

途中、あなたは世界征服の過程で小国を食い尽くしていることでしょう。

 

今週は以上です。来週はMan the Gunsの内容をもう一度見直します。


以上

振り返り感想

まずお詫びを・・・( -_-)

今回の日記、いつものPodcatさんでは無かったので英文が非常に難解(しかも長文)で、ところどころ理解できない箇所があったため、いつもより意訳多めになっています。
また普段はカットをほぼ(というかよほどのことがなければ全く)やらないのですが、今回はあまりにも分かりにくかったので一部カットしました。
ご了承くださいm(_ _)m

内容としては当初の予定だったMan the Gunsの内容ではなくてアメリカの国家方針ツリーを再設計・・・というお話でした。

誰もが夢見るであろう世界征服のための道筋が、新しいアメリカ合衆国では予めツリーで示してあるというのが面白いですね。

HoI4 開発者日記 第150回 2018年8月29日分は以上となります。