HoI4 開発者日記 第289回 開発者コーナー | 支援中隊

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更新情報

Hearts of Iron IV 開発者日記 第289回目を紹介。

今回は師団編成に関する変更要素として、Support Companies(支援中隊)がテーマとなっています。

以下、パラドックスフォーラムの内容を意訳したものとなります。
正確を期すよう努めていますが詳細はパラドックスサイトの原文をお読みください。

[記事内の画像はパラドフォーラムより引用]

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Hearts of Iron IV 開発者日記 2023年5月31日分(第289回)

今回の日記担当はHoI4ゲームディレクターのArheoさんです。

はじめに

皆さんこんにちは!
今日はHoI4を構成する基本的な要素の1つである師団編制と、それに関する変更点についていくつか詳しく説明したいと思います。
今回の開発コーナーは前回よりやや規模は小さめかもしれませんが、師団編制というものがHoIのゲーム体験にとって極めて重要であることに変わりはありません。
それと同時に、師団編成についてはゲームのリリース以来それほど手が加えられていない部分でもあります。

長期記憶をお持ちの方は、Hearts of Ironの初期のロードマップの中で、ドクトリンがプレイヤーの師団設計の動機付けにもっと影響を与えるようにしたいと述べられていた事を覚えていらっしゃるかもしれません。
これを実現するための最初のステップとして、支援中隊に新たな次元を加えることにしました。

支援中隊の変更

ドイツのスタート時のテンプレートを見てみましょう。
通常、engineers(工兵)は最も基本的なレベルで塹壕値5のボーナスを与えますが、ここでは2(実際には2.25です。これは後で修正します)になっています。

ここではもう少し詳細にその理由の内訳を説明します。
ここでは工兵が5塹壕の一律ボーナスを適用することから始まるのではなく、その代わり初期ステータスで、その師団の歩兵大隊ごとに0.25塹壕のボーナスが付与されるようになります。

ご覧のように、このボーナスは私が賢明にも歩兵師団に配置した騎兵大隊には適用されません。
この具体的な変更の背後にある理論的な根拠については後ほど説明するとして、ここでは以下のことを述べるにとどめます。

支援中隊は、自師団内の特定カテゴリーの戦列大隊に乗法的なボーナスあるいは加算的なボーナスを付与できるようになりました。

これは小さな変化のように見えるかもしれませんが、これにより特定のドクトリンの進歩や技術の効果をよりよく表現できるようになり、支援中隊を選ぶ際に考慮すべき全く新しい次元が追加されたのです。

既存の支援中隊の変更(以下は変更される可能性が高いです)

Engineers(工兵)

上で示したように工兵はこれまでとは少し変わっていくでしょう。
テクノロジー研究で得られる均一な塹壕値は維持されますが、塹壕を大隊ごとのバランス値に近づけることで、高い指揮統制率からの防御を活用するプレイスタイルでは塹壕値の効果が少し下がるようになります。
もちろん塹壕自体は乗算的なステータスなので、上限が以前達成可能だったものからあまり大きく動かないように配慮しています。

Recon(偵察)

支援中隊一家の中で放置されていた子供が、ついに新しいツールを手に入れました。偵察兵はなかなか真価を発揮できない支援中隊でしたが、狙いを変え、戦場における戦術的偵察の価値を強化する存在になります。
デフォルトでは、Mounted Recon(騎兵偵察中)、Motorized Recon(自動車化偵察中隊)、およびArmored Car Recon(装甲車偵察中隊)の各中隊は、Artillery(砲兵)カテゴリに一致するすべての大隊に[10%]の対人攻撃ボーナスを付与するようになりました。

注:ここではゲームバランス上の理由から、一般的な歩兵ではなく砲兵に再構築の利点を強調する選択をしています。

軽装甲偵察中隊では、すべての装甲大隊に[10%]の対戦車攻撃ボーナスが与えられます。

偵察兵は他にもいくつかの新しいおもちゃを手に入れており、そのうちのいくつかはドクトリンの紹介時に取り上げるほか、後日の開発者日記でいくつかのクールな新要素として紹介する予定です。

Field Hospital(野戦病院)

野戦病院についてはやや変わった補正となります。
野戦病院は、師団内のすべての歩兵大隊の耐久力(HP)を[10%]増加させます。
これにより、ダメージごとに受ける兵力(および装備)損失が相対的に現象します。

Flame Tanks(火炎戦車)

すべての歩兵大隊の突破力が[5%]増加します。

Military Police(憲兵)

特定の部隊テンプレート以外では使用率が低い支援中隊であるため、前線の師団内でこれらの機能をより使えるものにしたいと考えました。
そこで憲兵は、すべての歩兵大隊の指揮統制率の基本回復率を20%増加させるようになります。

ドクトリンの変更

ドクトリンに関しては具体的にどのようなものにするかはまだ検討中です。
ですが、以下に計画のサンプルを示します。

分散支援:信号中隊は師団内のすべての砲兵大隊に10%の防御力を与える。

航空戦:標準の偵察中隊が師団の対空大隊に10%の対空攻撃力を与える

機械化人海戦術:装甲車偵察中隊は、師団のすべての歩兵大隊に1の最大指揮統制率を与える

中央計画:補給中隊が、師団のすべての歩兵大隊に5%の防衛力を追加する

おわりに

前述のようにこれらにはさらに多くの計画がありますが、今回示したものは今後のことを示すサンプルとして役立つと思います。
これらの変更は師団テンプレートを構築する際に考慮すべき新たな次元を追加し、領域横断的な連携の価値をも強調しています。
また真価を発揮できていない一部の支援中隊の価値を、一律のステータスではなく、それよりも少し現実的な方法で平等化する機会にもなっています。

もちろんボーナスを支給する支援中隊の生産価値というものは、より大きな師団においてより有利なものなるでしょうーこの点に関しては私たちも注視はしていますが、大筋ではこの方向性で満足しています。

これらの変更は重要なバランスの変更(およびModツール)であると同時に、将来の日記で披露する新しい小さな機能のために必要でした。
それまでは推測して楽しんでみてください😉

開発日記といえば、来週は何か特別なことを予定していますのでまた皆さんを腕を奮ってお呼びしたいと思います…。
ご期待ください、そして日付を覚えておいてください!

/Arheo


以上

振り返り感想

HoI4開発者日記 第289回でした。

支援中隊の各種に関して大きな要素が加わるようですね。
今回示されたことだけではなく、他の要素にも繋がっていく横断的な効果もあるようなので今後の発表に期待したいと思います。

さて、ここ数回の「開発者コーナー」は2週間おきでの発表となっていましたが、来週も開発者日記があるとのこと。

特別な何かとのことですが、そろそろ新DLCの発表でもありそうですよね。