HoI4 開発者日記 第301回 ノルウェーの仮想歴史ルート!

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更新情報

2023/8/28 更新

誤字脱字や一部表現(日本語が少しおかしかった)を修正しました。


Hearts of Iron IV 開発者日記 第301回目を紹介。

今回はArms Against Tyranny DLCで追加される、ノルウェーの仮想歴史ルートの紹介です。

以下、パラドックスフォーラムの内容を意訳したものとなります。
正確を期すよう努めていますが詳細はパラドックスサイトの原文をお読みください。

[記事内の画像はパラドフォーラムより引用]

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Hearts of Iron IV 開発者日記 2023年8月23日分(第301回)

今回の日記担当はParadox社コミュニティアンバサダーのChakerathe(Carlo)さんです。

冒頭の挨拶

やあみんな、Carloです!
Kattenは朝からずっとオフィスの反対側から私を見つめていましたが、それは一つの意味しか持ちません:つまりまた別の開発者日記を書く時間です!
さて歴史的なノルウェーのルート、共同フォーカスツリー、改造などについてはすでに書きましたが、もうひとつ書くことがあります。
それは私たちのお気に入りレフ・トロツキーについてです。

ノルウェーとトロツキー

ノルウェー国外ではレオン・トロツキー(Leon Trotsky)として知られる彼は、ソビエト連邦のボリシェヴィキの最も著名なメンバーの一人であり、著名なマルクス主義理論家であり、永久革命、さらに永久追放でも知られています。
彼はレーニンの後継者と目されていましたが、スターリンの政治工作によって政府から追放され、最終的にはソ連からも追放されてしまいました。
その後、新聞編集者のコンラッド・ヌードセンとともにノルウェーへの移住を許されました。ここまでは順調です。

私たちにとって重要なことは、1936年の今とよく似た8月に起こります。
クイズリングの暴漢がヌードセンの家を荒らし、ヌードセンの娘が彼らを追い払っていなければ無事にはすまなかったでしょう。寛容な左派についてのお話はここまでです。
このイベントはルートに関係なくArms Against Tyranny DLCのノルウェーにて行われ、トロツキーのイベントチェーンの始まりとなります。

歴史的には、ファシストとスターリン主義者からの圧力はニューゴースヴォル内閣にとって過大であったため、彼はフルムの農場に軟禁されましたが、彼自身の証言によるとこの時期は彼の人生で最悪の時期の一つでした。
その後メキシコへの入国を許可され、画家フリーダ・カーロとその夫ディエゴ・リベラに迎え入れられました。そして彼らは幸せに暮らしました。
しかし実際にはディエゴ・リベラにフリーダ・カーロとの浮気がバレて追い出され、結局ソ連の工作員にアイスピックで殺されました。
まあそれ以外はメキシコで楽しい時間を過ごしたと言えるでしょう。

もちろん歴史的に何が起こったかを気にする必要はありません。
彼を投獄することもできますし、すぐにメキシコに送ってこの口論を政治的弾圧を強めるための大義名分として利用し、そのままスターリンの下に送り、さらには政権に就かせることもできます。
最後の2つは共産主義のルートを行く場合に特に便利です。

共産主義ルート

共産主義ルート?…あ、そう言えばノルウェーの仮想歴史ルートコンテンツについて書くことになっていたんでした!
トロツキーの運命についてはすでに書いたので、あなたが持っている選択肢についてお話ししましょう。
ノルウェーはさらに赤く染まりました。

第一段階はA Resurgent Labor Movement(復活する労働運動)のフォーカスを中心に労働運動の勢いを取り戻すことです。
これでノルウェーは共産主義のルートを歩むことになりますが、果たしてどちらが正しいのでしょうか。
NKPと妥協してスターリン主義的な立場をとるか、彼らを起訴して労働党にトロツキーの教えを受け入れさせることもできますし、トロツキーをノルウェーにとどめておけば顧問や将軍として迎えることもできます。

それぞれのルートには一長一短があります。
ソビエト連邦とその支援の恩義を受けることもできますし、わが道を進んで世界に恒久革命をもたらすこともできます。

共産主義の目標が何であれ、十分に工業化された国ではプロレタリアートを奮い立たせる必要があるでしょうし、準備ができたら共産主義革命を起こして旧ノルウェーとの内戦に参加することもできるでしょう!
もちろん労働者が革命のために立ち上がった場合には代償を伴います。
なぜなら労働者が革命のために立ち上がれば、工場やインフラに大きな損害を与えるからです。

Rouse the Proletariat Decisions(プロレタリアートの決断を決起せよ)をよく見てみましょう。
最初のレベルでは内戦が始まったら国家が与えられますが、建物はかなり粗末な形になります。

レベル2にすることでこのダメージを軽減することができ、2つの変則的な師団も付与されます。

その後、もしあなたがその州に本気で取り組むのであれば、労働者階級を完全に蜂起させ、建物の被害を減らし、軍隊を民兵に格上げすることができます。

「でもCarlo、もし私が国全体を蜂起させて内戦をさぼったらどうなります?」と思われる前に、それはうまくいかないでしょうと、今から言っておきます。
革命の総支持率が20を超えることはありえないし、何があろうと相手側は首都オスロを抑えているのですから、これらの決定にどのようにアプローチするかを慎重に選択する必要があります。

さて、ノルウェーでの生産手段を手に入れたらできることを見ていきましょう。
もしあなたの先輩であるスターリンがあなたに気づいたら、あなたの産業基盤、労働力、ソ連との緊密な協力関係に多くの改善があり、さらには彼らのフィンランド侵攻を助けることになるでしょう。
どだい、Arms Against Tyranny(暴政に対抗する武器)というのは単なる願望なのかもしれません。

その代わりに、以前にも言いましたようにトロツキーおじさんと一緒に進むことにした場合は、特別なアドバイザーと将軍を得ることになるでしょうし、それはあなた自身の共産主義派閥、The Permanentest Revolution(永久革命)に焦点を当てたNorintern(管理人補足:北部人?という意味合いの造語?)へと舵を切ることになるでしょう。
この名称は現実にそう呼ばれていて、また誰も文句を言っていないので、名前は最終的なものだと思います。
フィンランドを守り、スターリン、スウェーデン、ノルウェー、さらにはヒトラーにまで戦争を挑み、トロツキストによる新しい世界秩序をもたらします。

要約すると、スターリンがいれば兵士と産業が手に入ります。
トロツキーがいれば簡単な戦争目標と攻撃ボーナスが手に入ります。
これはあなたの選択です。

連合民主主義ルート

次に、少し右寄りに移動してみましょう。
ニューゴースヴォル政権が負けるという架空の不信任投票から始まる連合民主主義部門です。
この部門は軍国主義的な産業界の大物が政府を支配するときに起こります。
これは民主主義陣営とは幾分重なりますが、Broken Gunの件を全部飛ばしてそのまま再軍備に進むことができるので、来るべきことに備える時間は増えるでしょうが、多くの民需産業が犠牲になります。

このルートを歩めば中央集権的な政府になるので、地域の準備がすべてプールされ、平時も戦時も全国的な取り組みを始めることができます。

また共産主義の部門ではないだけでトロツキストのルートと少し重なる部分もあり、自分の派閥を作る代わりに同盟に加わることができます。

ファシストルート

続けましょう。実際にやるべき仕事があるので、歴史的なルートについては省略します。
いくつかのことが変更となりましたが気にするほどではなく、犬(のアイコンのフォーカス)もまだそこに居り、ファシストのルートへと向かっています。はい、もちろんファシストへのルートはあります。

それはThe Stumbling Storting(つまずきのストーティング 管理人補足スト―ティングとはノルウェーの立法府の事)から始まり、この仮想現実では労働党はノルウェーの政治的安定を確保できず、ファシストやその他の望ましくない人々に門戸を開いたままにしています。

望ましくない要素#1ファシストについて行きましょう。
このシナリオではクヴィスリングは人々に対して自分が有能でありファシズムが合理的である、と思わせることにやや長けています。
Nasjonal Samling(国民連合)は陰に隠れ、祖国同盟(親ファシズム民族主義運動)、実業家、保守主義者、さらには国外のファシストからの支持を求め、各州ごとに政策課題への支持を拡大していくでしょう。

最終的には、おなじみのフォーカスであるQuisling’s Coup(クヴィスリングのクーデター)に到達するでしょうが、今回はその準備ができており、あなたとあなたが招待した外国のファシスト侵略者にとって、乗っ取りをできるだけ簡単にするために必要な支援が構築されています!
そう、このルートでは最も適したファシスト政権をノルウェーに侵攻させ、政府を乗っ取って彼らのファシスト運動を助けることができます。
彼らがノーと言っても心配しないでください。
その拒否は、ヒトラーをとにかく必要としている彼らなしでクーデターを起こすことも可能にします。

クーデターは予想通り内戦の引き金となり、共産主義者のクーデターとは異なり、オスロフィヨルドのみを支配することになります。
これは支援を構築した州を引き継ぐことができることを意味します。
基礎レベルの支援しか準備していなければ、あまりみすぼらしくない状態で州を獲得できます。
しかしより多くの支援を構築すれば、それは真新しい軍需工場によってあなたの努力が報われるでしょうし、完全に準備していれば、数人の民兵が得られることで報われるかもしれません。

これでファシズム運動を始めるのに適切な足場を築くことができます。
世界をより悪い場所にして楽しんでください!
最終的には北大西洋を中心にバイキングをテーマにした突飛な主張(請求)にたどり着くことになります。クラシックなものです。

君主主義ルート

では最後の部門に移りましょう。君主主義の部門です。
どういうわけか北欧のフォーカスツリーを望む多くの人が君主主義のルートも望んでいます。その理由は理解できますが、それでも彼らは間違っていると思います。
私は依然としてノルウェーに君主主義の道を歩ませましたが、ノルウェーの王は彼らの王になることを嫌がり、彼が王位を引き継いだときでさえ、誰の目から見ても名目上の存在以上になるつもりはないようでした。

この仮想現実はファシストのものとよく似ており、ストーティング(立法府)が混乱へ陥り、王室侍従アンカー・ペーデル・ヴェーデル-ヤールスバーグはこの機会を利用して、より複雑な君主制への支持を構築し、もちろん彼が安定した実権を握ります。
明らかに、彼はノルウェーに住む本当のヴェーデル・ヤールスバーグ貴族の一員ではなく、類似点は全くの偶然です。
彼は 「-」を持つヴェーデル-ヤールスベルクではなく、それはただのマイナス記号です。
お願いですので弁護団には言わないでください。彼らがストレスを感じる必要はないのです。

ペーデル・アンカーはノルウェー中を回って君主主義の理念を布教し、防衛建物を建てるボーナスを与えたり、建物を建てる枠を増やしたりしますが、それはもちろん国の労働力を減らすことになります。
なぜなら彼らは皆君主主義者として忙しいので、兵士として働く時間がないからです。

ただし…君主制を貫くと自由な民兵2個師団が手に入り、ノルウェーの摂政としての権力を手に入れれば、思う存分編集もできます。
彼らはすっかり改宗し、今では君主主義の兵士となっています。

絶対主義摂政がこの地を支配するようになれば、王太子であるOlavを海軍か陸軍のどちらかの参謀に採用することになるでしょう。彼は実際に戦争中に両方に採用されていたのですから。
今回の場合においては、彼は一つのことにすべての努力を捧げることを望むでしょう。
そうすれば彼は将軍にも提督にもなれ、あなたの国をさらに専門化することができるでしょう。

そしてもちろん、突拍子もない請求権を追加で受け取ることもできます。
対象はフェロー諸島、アイスランド、グリーンランド、ロシアの一部、さらにはスウェーデンの一部です。
最後には王国を統合して、ペーデル・アンカーが王の土地を統治しやすくすることができます。

おわりに

これで終わりです。
もし皆さんがコメント欄で適切な質問をすればもっと多くのことが明らかになるでしょう😉
その他にも、新しいトロツキーの肖像画や[編集済み]の[編集済み]のように、リリース時のために秘密にしておくか、まだ実装していないものがたくさんあります。
またスウェーデンの仮想歴史ルートの開発者日記にも注目してください。
そこではもしスウェーデンが国が管理する休暇ではなく民間が管理する休暇を持っていたとしたら、世界がどれだけ大きく変わっていたかを知ることができます。


以上

振り返り感想

HoI4開発者日記 第301回でした。

夏の前ぐらいから存在が示唆されていたノルウェーの仮想歴史ルートについての紹介でした。

正直なところ日本でノルウェーの正史というのはちょっと触れる機会も少ないですし、またその正史にちょっとエッセンスを加える仮想歴史ルートともなるとなかなかその機微を現地の方々ほどに感じ取ることは難しいですが、まあこういうルートもあるのだろうくらいで理解して楽しめばよいかと思います🙂
(ノルウェーの歴史に詳しい方はよりシリアスに楽しめるのでしょうけど。)

今回は以上です。