Hearts of Iron IV 開発者日記 第241回目を紹介。
今回は前回に引き続き新しく生まれ変わるソビエト連邦のフォーカスツリーについてのお話です。
今回もあまりの分量に紹介が遅くなってしまい申し訳ありませんm(_ _)m
[記事内の画像はパラドフォーラムより引用]
Hearts of Iron IV 開発者日記 2021年8月11日分(第241回)
冒頭の挨拶
同志の皆さんこんにちは。「No Step Back」の開発者日記にようこそ。
先週、同志@ManoDeZombi(フォーカスツリー制作のための人民委員会の議長)がソビエトのフォーカスツリーにおける歴史的なツリーと共有部分のツリーを紹介しましたので、引き続き今日はスターリンに対する反対派についてお話します。
1930年代のスターリンへの反発は様々で分裂していました。
そのため通常は1つのツリーを1枚のCDでデザインするところを、ソビエト連邦の様々なパスを複数のCDで分担してデザインするのがふさわしいと考えました。
こうしてCDソビエトが誕生したのです。
私はこの日記を書くという名誉を得たので、共産主義の代替歴史ツリー支部に用意されているすべての選択肢をカバーするために最善を尽くしたいと思います。
この日記はHoIのコンテンツデザインチームの中では比較的新しい私にとって最初の開発日記でもあります。気に入っていただけると嬉しいです。
この開発日記を書いている時点では多くのことがまだ作業中であり、コピーの編集も行われているのでリリース前に変更があることをご了承ください。
野党の乱立
レーニンが亡くなる前から党内では激しい権力闘争が繰り広げられていました。
レーニンは派閥主義の禁止を導入しましたが、これは後にスターリンが自分の敵を倒すために使いました。
しかしそうなる前に、直接のリーダーの後ろにはいくつかのサブグループが形成されていました。
当初最も強かったのは、カメネフとジノビエーブそして彼らのいわゆる「新しい野党」でした。
20年代初頭、彼らの主な敵はトロツキーで左翼野党と呼ばれるようになりました。
その反対側には、ブハーリンを中心とする右派野党がいました。
もちろん他にも労働者野党やデセム主義派などがあり、忠誠心が移っていくため安定した存在はありませんでした。
スターリンは「中央」と呼ばれる独自派を形成し、党書記としての立場を利用して他の派閥を翻弄しながら次第に共産党の全権を掌握していきました。
このようなことが起きている間、統一されなかった白人運動の生存していた指導者や将軍たちは満州での陰謀を企てていました。
共産主義者としてあなたには主に3つの選択肢があります。
一つは、中央にとどまりスターリンを国のリーダーとして維持することです。
そのオプションはすでに日記でカバーされているので、次に進みましょう。
左派
2番目のオプションは左派への移動です。
ツールチップを見ればおわかりのようにこのルートを行くと内戦になってしまいます。スターリンがトロツキーやその同盟者に権力を譲るはずがないのです。
内戦が始まったときに生活しやすくするためにまたその後に備えるため、いくつかできることがあります。
スターリンからの安全を確保するために信頼できるアドバイザーを海外に派遣することができます。
比較的安全ですがアイスピックには近づかないでください。
スミルノフや彼の労働者野党との結びつきを強めることができます。
さらに著名な軍将校を説得して味方につけることもできます。
それは軍との関係を強化し来る内戦であなたの側をより強くするでしょう。
例としてPrimakovがいます(ポートレートはまだ製作中の作品ですが、新たな男の一人をお見せしたかっただけです):
またスターリンはトロツキー主義者に関連する「破壊者」と呼ばれる組織された労働者が計画的に破壊活動を行うことに対して多くのことを煽っていました。
歴史的に正しいかどうかは別として、彼に対してその戦術を使い実際に破壊者部隊を組織することができます。
上のスクリーンショットを見ればわかるように、スターリンのパラノイアが自国民ではなく彼らを襲うことを期待して右派の反対勢力に指を向けることができるのです。
準備ができたら、Ignite the Flames(炎を燃やす) を完了して内戦を始めます。
もちろんスターリンのパラノイアがすでにあなたの手を煩わせている場合は別ですが。
内戦の話はまた後にして、まずは代替歴史の共産党ツリー支部の反対サイドを覗いてみましょう。
ブハーリン側のフォーカスツリー
スターリンに反対したいが、トロツキーはちょっと…という人は、ブハーリンや「右派」に行けばいいのです。
皆さんを混乱させるために、今回は左派の右に右派がいます…。
しかし少なくとも「左」は「中央」の右にありある程度の混沌さを保っています…。
(上記の内容から察することができるでしょうが、これには理由がありそれについては後述します)
ブハリンはスターリンの最初の味方の一人であり、彼はカメネフの計画を阻止するために彼を利用しました。
後に彼はスターリンに対して陰謀を企てたとして非難され横槍を入れられました。
いざ権力争いのゲームが始まると彼は人気がなくなり権力もなくなりますが、完全に選択肢がなくなるわけではありません。
左派反対派のように内戦を起こし運が良ければスターリンを排除することができます。
しかし、右派の反対派は左派の反対派よりも軍内での支持がずっと低くなることに注意しなければなりません。つまり結局のところ「トロツキーの赤軍」なのですーですのでもし圧力が強まれば海外から助けを得る必要があるかもしれません。
例えばウラジオストクを日本人に提供すれば内戦が始まったときにあなたを支援してくれるようになります。
他の選択肢には、例えば軍需工場と引き換えに将来の資源権を交換することが含まれます。運がよければ将軍を1人か2人派遣してくれる国もあるかもしれません。
新しい対立と共通のフォーカス
しかし、内戦をより深く掘り下げる前に一歩踏み出してみましょう。
私は左派と右派がフォーカスツリーの中で共通になっている理由があると述べましたが、それはもちろん前にも言ったように同盟関係は常に流動的であり、あなたが望むならば実際にスターリンに対して力を合わせることができるからです。
もしあなたがそうしたいなら、ジノヴィエフとカメネフと同盟を結びましょう。
「cooperative(協力的)」オプションを選択することで、より多くのアドバイザーにアクセスしより高いレベルの支持を得ることができますが、それはまた党の多くの意見の相違のためにペナルティを得ることにもなります。
しかし、もちろんこんなことをしなくても一人で作業を進めたければ、いつでも相手をスケープゴートにすることができます。
フォーカスツリーのこの部分でもう一つ(非常に)重要なのは、実際の戦争に備えるためのフォーカスです。
あなたは軍部に潜入し始めることができます。
戦争が始まるときに赤軍/海軍/空軍の大部分の支配権を得るため、より多くの将軍と提督をあなたの大義のため確保する事ができます。
またスターリンの注意を軍部へと向けさせ、政治指導者ではなく軍部を標的にすることで、実際に力を発揮する前にスターリンの力を弱めることもできます。
同様にNKVD(内務人民委員部)にも潜入することができます。
これはスターリンの代わりに右派の野党を入れようと思っている場合には、特に有効です。詳しくは近日中に紹介します。
内戦のメカニズム
さてそれでは実際の内戦のメカニズムに戻りましょう。
一般的にはスペイン内戦のメカニズムに非常によく似ていますが、ソ連の国家数の多さには圧倒されてしまうため若干簡略化されています。
まず最初にしなければならないことはどこから反乱を起こすかを決めることです。
どのツリー支部を選択したかによって若干異なる選択肢が表示されます。
左派反対派の場合はだいたいこんな感じになります。
(決定の文章などはかなりラフな感じになっていますが、これはまだ作業中のイメージです。)
内戦中の拠点となる基地を作ったら、スターリンがそこを先に弾圧していない限り、近隣諸国(州)への潜入を開始できます。
一般に内戦を計画する際には、補給状況を念頭に置くのが良いでしょう。
補給状況の悪い州を支配するだけでは首都への攻撃はより困難になります。
いよいよ開戦となれば潜入した州を支配することになりますので、先を見越した行動をとることをお勧めします。
なおロシア中央部の州やレニングラードには潜入できません。
スターリンとその取り巻きが厳しく支配しているので奪うことはできないのです。
軍事支援のフォーカスを取得することで多くの決定がアンロックされます。
これらは戦争が始まったときに、より多くの将校やより多くの軍隊を確保するためのものです。
しかし反対派がすることはほとんど何でもそうですが、これはスターリンのパラノイアにも影響します。
あなたが自分の目的のために多くの人々を動かそうとすればするほど、スターリンは敵対者をランダムに攻撃する可能性が高くなります。
また前述のように他の国と交流することもできます。
さまざまな譲歩を提示するか資金集めキャンペーンを行うかのどちらかです(左派野党の場合)。
ここまでは順調です。
しかしスターリンは、あなたが彼を排除する準備をしている間、黙ってはいないでしょう。
まず陰謀を察知すると、次の画像のようにミコライフをスターリンが確保しているように、様々な州で取り締まりを行い、野党に占領されないようブロックします。
さらに将軍と提督の忠誠を確保するために彼は自由に使える手段は何でも使います。
ですからあまりにも長い間チャレンジしていると、いくつかの重要なものを失うことになるかもしれません―つまり味方につけるのではなく、戦わなければなりません
しかしおそらく最も重要なのは、スターリンが独自のフォーカスツリーを使い続けることでしょう。
先週の日記を読んだ人は覚えているでしょう:それは反対勢力に影響を与えます…。
つまり、内戦の開始を遅らせれば遅らせるほど、スターリンが粛清する時間が増えることになります。
つまり基本的にはバランスを取ることが重要なのです。
ある程度の粛清は避けられますがコストがかかりますしパラノイアも増え続けます。
パラノイアが大きくなりすぎると、あなたではなくスターリンが実際に内戦を始める危険性があります。
これは時間を選べないという意味で悪いだけでなく、内戦を開始するフォーカスが与えるボーナスを得られないという点でも悪いことです。
遅かれ早かれ内戦を始めなければなりません:
例えばこの人を担当として…。
スターリンの排除
“そして遅かれ早かれ、その戦争を始めなければならない”というのは、正直に言うと、まったくそうとも言い切れません。
右派の道を歩む場合、実は別の方法でスターリンを排除することができるのです。
現役のNKVD長官を味方につけることができれば代わりにスターリンを暗殺し、その後の混乱の中でクーデターを起こして政権を取ることができます。
しかし、スターリンの同盟者(そして基本的には序列2位)であるベリヤがNKVDのトップになる前にそうしなければなりません。そうでなければ手遅れになるでしょう。
もしあなたが成功すれば、スターリンの一時的な後継者をあなたが選んだ人物と交代させるチャンスがあなたに訪れます。
つまり1953年の歴史的な出来事をわずか15年ほど前に再現することになります。
しかしもし試みが失敗すれば、スターリンのパラノイアは大幅に増加するでしょう(今回は当然でしょうが)ーそして、それは彼があなたに対して全面戦争を開始することに繋がるかもしれないので、あなたはその不測の事態に備えておくべきです…。
NKVDの階級とファイルを浸透させ彼らの長官あなたの側に置けば、確かに確率が増加します。
内戦後
内戦を戦いスターリンを倒しました。ではその後は?
共産党の2つのツリー支部のうちの1つとしてやった場合は、スターリンができたことは基本的にすべてできますー「中央」のフォーカスの後半に固定されているフォーカスは除く。
すべてではありませんが産業と軍事のフォーカスのほとんどは依然として有効であり、外交政策のほとんども有効です。
しかしこれらすべてを経験することは、間違いなく他の何かに繋がるのではないでしょうか?
はい、そうです。
左派反対派の場合は、ツリーの「下半分」(本当はもっとありますが)は次のようになります。
Permanent Revolution(永久革命)のサブツリー支部は世界に革命を広めるのに役立ちます。
トロツキーをリーダーにしている場合、このルートを通ると彼の特性も向上します。
残りの野党勢力への対応も最終的に決めることができます(左右両方の野党が対象です)。
Builder of the Red Army(赤軍の構築者)(トロツキーが指揮をとっている場合にのみ使用可能)を選択する場合は、トロツキーに陸軍部隊の指揮をとらせる事もできます。
世界革命の再開もさることながら、かつてのソビエト連邦をどうするかという判断もあります。
どこまで分権化するのか?
共和国にもっと大きな自治権を与え実質的に共和国を傀儡として解放し、それがより強くなるのを助けることを含め、完全に分権化された国家を目指すことができます。
あるいは、最高ソ連に権限を拡大して、名目上の指導者を必要としないようにします。
もしあなたが右派野党のルートを進んでいるなら、引き継ぎの後に同じようなことをしなければなりませんが、その構成は少し異なります。
Back to the NEPのサブツリー支部には、経済大国を目指すソ連経済改革のための様々なフォーカスが含まれています。
また、Tomskyの特性をアップグレードして、アメリカとの競争力を高めることもできます。
また、”Enemies of the people(人民の敵)”のフォーカスで、非共産主義の隣国に対して傀儡とする戦争目標やボーナスを得ることができます。
左派野党のように、”Supreme Soviet(最高ソビエト)”の道を進むこともできますが、現在の指導者を維持し、代わりに”For the Common Good(共通の利益のために)”のサブルートを選ぶこともできます。
これはあなたの国とあなたの同盟国をさらに強化します。
そしてSocialist Humanism(社会主義ヒューマニズム)のフォーカスで終わります。
フォーカスツリーのこれらの部分から得られる新しいリーダーの概要を次に示します。
おわりに
以上、今回は私からでした。
スターリン主義ではないソビエトの現状を少しでも知っていただけたなら幸いです。
そして願わくばもう少し後の段階で詳細をお伝えできると思います。
忘れていましたが、共産主義のフォーカスツリー全体です:
まあ、面白半分でおまけをつけてもいいでしょう。
以上
振り返り感想
以上今週も量が多くて大変でしたがなんとか記事にできました。
誤字脱字等あるかもしれませんがご了承ください。
先週も書きましたがその後も呼吸がうまく出来ないという原因不明の体調不良が続いています。
呼吸器系の病院に行っても、今まで見たことがない事例でわからないとのことで困っています。
治る兆しが全く見えないのが辛いところです。
・・・
こんな事書くと頭がおかしくなったのかと思われるかもしれませんが、
以前、確か米国だったと思いますが、今回の一連のワクチン摂取の最初期に、接種済みの人に非摂取者が近づいて具合が急激に悪くなった事例がいくつもあるという記事が海外サイトに出ていました。
(ソースを提示したいのですが、数ヶ月も前のことでもうURLを見つけきれず…。)
その時はいくらなんでもそんな事が本当にあるんだろうか?嘘じゃないの?と私も思ったんですが、
よくよく考えると今回私が具合が悪くなったスタート日に、私は住んでいる地域のワクチンの接種会場になっているショッピングモールに行っています…。
正直、いくら考えても、もうそれぐらいしか原因が思い当たらないんですよね。
そしてであればこそ、呼吸器の先生ですら今まで全く見たことがない症状というのも納得が行くかも…。
体調の関係で今後も更新が遅れることがあるかもしれませんが、
サイトは続けていきますのでご了承くださいm(_ _)m
正確を期すよう努めていますが詳細はパラドックスサイトの原文をお読みください。