HoI4 開発者日記 第247回 戦闘の変更とソビエト亡命政府 2021/9/29

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更新情報

Hearts of Iron IV 開発者日記 第247回目を紹介。

今回は戦闘の変更要素とソビエト亡命政府についてのお話です。

なお今回の日記ではHoI4の前任ゲームディレクターであるpodcatさんが緊急復帰して戦闘について解説しています。

以下、パラドックスフォーラムの内容を意訳したものとなります。
正確を期すよう努めていますが詳細はパラドックスサイトの原文をお読みください。

[記事内の画像はパラドフォーラムより引用]

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Hearts of Iron IV 開発者日記 2021年9月29日分(第247回)

今回の日記担当は前半がHoI4前ゲームディレクターのpodcatさん、後半はBratynさんとWrongwraithさんです。

冒頭の挨拶

皆さんこんにちは。

本日は2つの重要なトピックを取り上げます。
その中でまずは@podcatを戦場委員会へと復帰させ、戦闘幅についての最新の取り組みについて詳しく説明します。
さらにBratynとWrongwraithがコミュニティからのフィードバックに基づき、フォーカスツリーのソビエト亡命政府部門の変更について説明するため戻ってきました。

戦闘の変更

こんにちは@podcatです。
今回はBarbarossa DLCで行われる戦闘の変更についてお話しします。
以前の「戦闘と統計の変更」の日記では、戦闘幅40の制限を崩して「総合的なベスト師団」を目指すことを説明しました。
その中では、地形の幅を変化させることで簡単に倍率をかけられないようにしたり(つまり特定の地形に最適なものを作ることはできても、すべての地形に最適なものを作ることはできません)、幅を超えた場合のペナルティを減らすなどの変更点を説明しました。

これをさらに発展させるため、ターゲティングとダメージ拡散の仕組みを変更しました。
幅40(およびそれ以上)の師団が小さな師団よりも強い理由の1つは、すべてのダメージを1つのターゲットに集中させることができ、防御をより簡単に圧倒できることでした。
ターゲティングは、師団が自分の幅までのターゲットを選択するように変更されました(つまり、40Wは20Wを2つ撃つことができます)が、そうすることで幅に応じてダメージが分散されます(念のため触れるとこれは40Wに限ったことではありません。30+10のように幅が一致する場合にも適用されます。)

今回の変更で言えることは、ベストなものが何であるかよくわからなくなったということです。
対戦相手や場所によって(組織、コスト、鋭さなどのバランスを考えた場合)最適なものがあると思いますが、それが何であるかはプレイヤーの皆さんが考えてくれるのを楽しみにしています。

またかなり大きな影響を与えるであろうと思われるもう一つの変更もあります。
戦闘中の戦線への増援が可能かどうかを判断する際、戦闘に参加した順にチェックするのではなく、すべての待機中部隊の中から増援のチャンスに重み付けをしてランダムに選抜するようになります。
つまり、増援を最適化するために、適切な師団を順番に並べるための細かなテクニックはもう必要ありません。新しく設計した戦車をより安全に投入し、進行中の戦闘で窮地を救うことができるのです。
また信号中隊も忘れてはいけません、彼らは今よりもっと影響力を持つべきです!

ソビエト亡命政府のツリー変更

こんにちは!
こちらは@Bratynと@Wrongwraithです、ソ連の亡命者部門のCD(コンテンツデザイナー?)チームの一員です。
この1ヶ月でこのツリー支部にいくつかの重要な変更が加えられました。
オリジナルのデザインの多くを維持しつつもコミュニティの皆さんからのフィードバックを取り入れ、ツリーの見た目や動作についてさらに改良を重ねました。

前回はこのフォーカスツリーのルートを選んだ場合、内戦が大変だという話をしたと思います。
実際本当に難しいです。誰かが「現実的に難しい」と言うかもしれません。
テスターは「勝てない」と言うかもしれません。
またある程度は現実的かもしれないですが、それほど楽しいものではありません。
そこで私たちは戦争をより面白くするためにいくつかの新しい要素を導入しつつ、難易度を少しだけ下げることにしました。
特に、ユニットの募集にはPolitical PowerではなくCommand Powerを使うようにしました。
また、あなたの目的を支持する国から得られるものを増やしました。

また、いくつかの新しいフォーカスも追加しました。

ご覧のように、このセクションの主たる構造は以前と似ていますが若干の変更があります。
この時点においてほとんどのフォーカスが短期フォーカスであることに触れておきます。
戦争前にアクセスできる新しいものは次のとおりです。

なぜこれらが必要なのでしょうか?
それは戦争を起こすのは自分でなければならず、できるだけ多くの土地とユニットをコントロールしたいからです。
そのためにはソ連の政治的パラノイアに気を配りながら、PP(政治力)とCP(コマンドパワー)をやりくりする必要があります。
スターリンがあなたの準備が整う前に戦争を始めてしまったら、やはり勝つのは難しいでしょう。
後者を実現するために「Covert Operations(秘密作戦)」のフォーカスを使って、自分から注意をそらすことができます。
ー例えば、軍が国家に対して陰謀を企てているという偽の証拠を提供することで自分から注意をそらすことができます。
これにより軍の問題が調査され、スターリンの軍にダメージを与え、パラノイアのレベルを一時的に下げることができます。
ーその結果あなたは計画を続行することができます。
この他にも戦争が始まった時に、よりよい補給状況を得るための工夫がなされています。シベリアでの戦いは厳しいものです。それをサポートする供給システムがなければなおさらの事となります。
そこで日本軍の助けを借りてみてはどうでしょうか?

しかし、最も興味深いのはこの一連のフォーカスだと思います:

彼らは何をしているのでしょうか?
そうですね…内戦中に独立を宣言した国々に対してどう対処するかについてはさまざまな選択肢があります…。

特に戦争が長引くと多くの国が戦争中に独立を宣言する可能性があります。
その場合独立宣言を戦争行為とみなすか、(少なくともしばらくの間は)潜在的な同盟国とみなすかの選択を迫られます。
小国からの援助は良い気晴らしになりますし、ボリシェヴィキとの戦いに必要な時間を大幅に短縮することができます。
しかし帝国である以上、そのような状況がずっと続くことは望まないでしょう。
そこで戦後の選択肢があります。

これに加えて戦争中に起こりうるいくつかのイベントがあれば、第2次ロシア内戦は亡命者たちにとって困難ではあるが勝利可能なものとなるはずですが、それでもまだ課題はあります。

私たちが皆さんから受けた最大の批判のいくつかは、西洋と東洋の拡張についてのツリー部門は、プレイヤーが帝政かファシストのどちらの部門に行くかに依存しているという事でした。
その通りです!
これらの選択肢のいくつかをイデオロギー選択の背後に恣意的に縛り付けるのは意味がありません。
つまり、ファシストのロシアが西洋で征服し直したいと願うのは確かですし、帝政ロシアが日本に復讐するのはファシストよりももっと理由があるのかもしれません。

しかし、この2つの拡張ルートを両方のツリー部門で利用できるようにすることは、両方のイデオロギー部門に固有のアイデンティティを提供し続けるためには他のフォーカスが必要であることを意味します。
いくつかの人たちより、提携関係を作ることを目的としたより多くのフォーカスが提案され、私たちはこれらをツリー支部に味わいを提供することを意図した特定のフォーカスと組み合わせました。
次のものは戦後のツリー支部の現在の状況です。

その違いはすぐにわかるでしょう。
ツリーは今やかなり「太く」なり、新たに10以上のフォーカスが追加され、片方のスウェーデン、バルト海、フィンランドに関する部分と、もう片方の日本に対する支部は、政治的な選択に関係なく利用できるようになりツリー支部の中央付近に集められています。
これらのフォーカス自体は何も変わっていませんが、Lonely Islandのフォーカスは、日本の援助に頼りすぎたために内戦終結後に傀儡化されたのであれば、war for independence(独立戦争)のフォーカスに変わります。

新たに追加されたフォーカスを探ってみましょう。
ツァリスト側の「Reforge the Triple entente」は、首都をサンクトペテルブルクに移し、国家自体にもさまざまな特典を追加しています。
Reforge the Triple(三国同盟の再構築)は、その名の通りイギリスとフランスに働きかけ、ドイツに正面から狙っていた古い同盟を再構築するものです。

旧帝政ロシアが強調してきた「スラブの守護者」という立場を強調するには、Slavic Commitments(スラブの約束)というもう一つのフォーカスがあります。
もしあなたが第三次ローマを陥落させることを選択したとしても、これにより様々なスラブ諸国に保証を送るという選択肢が得られます(他のボーナスもあります)。
その後、バルカン諸国との陸続きになるためにThe Fate of Romania(ルーマニアの運命)でルーマニアに侵攻することができます。
そして最後に、The Iron Wall off Russian Resolve(ロシアの決意を貫く鉄の壁)では、超重戦車の研究・生産コスト、信頼性、装甲に大きなボーナスが与えられ、超重戦車の最も不利な点(生産コスト)を相殺することで使用を奨励し、ツァーリストによりユニークなプレイスタイルを提供します。

ファシスト側では、ロシアの企業国家にいくつかの工場と産業ボーナスを提供しています。
ベルリン・モスクワ枢軸を創設することにフォーカスが当てられており、それに続くフォーカスJapanese Overtures(日本の意図)は、単純に日本と戦争をすることによって1905年の戦争に復讐するという選択肢を可能にしています。
それにより、彼らを新枢軸に招き入れロシアの側面を確保することができます。

Eastern Expansion(東方への拡張)はファシストのみとなりました。
この後はアメリカ大陸に干渉し、最終的には大陸の旧ロシア植民地領のためにカナダと米国に宣戦布告するという選択肢がまだ残っています。
しかし2つ目のツリーはアフガニスタンとイランに宣戦布告し、最終的にはイラク、トルコ(第3ローマ帝国としてまだ占領されていない場合)、シリア(フランス)、インドまで繋げることができます。

これらの変更により亡命政府ツリー支部のアイデンティティがより明確になると同時に、西では帝政ロシアの領土を回復し、東では1905年の戦争の復讐を果たすという「基本」を果たすことができるようになります。
最後に、とあるキャラクターの画像をいくつか紹介します。

いつものように、このツリーはまだ開発中であり、ここで見たものが最終的にリリースされるものとは一致しないかもしれません😊
それではまた来週、開発者日記をお楽しみください。


以上

振り返り感想

戦闘幅に関する要素が改造され、これまでの戦闘とはまた違った感じになりそうですね。

ロシアのフォーカスツリーも細かな調整が入ったようです。
ちょっと気になるのは、ツリー紹介の序盤では主義主張によって選択肢が狭まるのはおかしいという説明がなされていたのに、最後の方の東方への拡張についてはファシストのみにしたという点。
なんかこれ言ってることの整合性がとれていないような…😥

とはいえフォーカスを色々いじるのにも限度があると思うのである程度適化にも限度があるのかもしれませんね。


管理人の体調コーナー

2週間前にここ書いた時は流石に2週も経てば100%回復してるだろうと思っていました。実際それぐらい体調が良くなっていたんです。

ですがその後2週間経って、よくなるどころかなんだかまた悪くなってきています。
最悪の頃に比べるとそれよりは遥かにマシなんですが、
かと言ってこの14日、全然回復が進まなかったのでまた不安になってきました。

病院でいくら検査しても何も出てこないので、私にはどうすることもできません。
困ったものです…😥