HoI4 開発者日記 第303回 デンマークの仮想歴史ルート!

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更新情報

2023/9/7 誤字脱字等を修正しました。


Hearts of Iron IV 開発者日記 第303回目を紹介。

今回はArms Against Tyranny DLCで追加される、デンマークの仮想歴史ルートの紹介です。

以下、パラドックスフォーラムの内容を意訳したものとなります。
正確を期すよう努めていますが詳細はパラドックスサイトの原文をお読みください。

[記事内の画像はパラドフォーラムより引用]

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Hearts of Iron IV 開発者日記 2023年9月6日分(第303回)

今回の日記担当はParadox社スタッフのParadox_Danneさんです。

冒頭の挨拶

おかえりなさい。
本日はデンマークのコーナーです。
指導者の一人がサンタクロースのように見え、もう一人の指導者は文字通りクリスマスと名付けられた国を訪れます。
再びデンマークをバッシングする開発者日記がやってきました。
今回は世界最速の降伏記録更新を避けるため、デンマークは仮想歴史でどのような悪ふざけができるのかを見ていこうと思います。
ドイツ軍のパンツァー師団に耐えられるでしょうか?
彼らはドイツと同盟できるでしょうか?
1864年の屈辱的な敗北の復讐ができるでしょうか?
ついにデンマーク語を理解できる人が現れるのでしょうか?
これらの疑問の中で、私は最後の疑問に関して最も望み薄です…。

まずスタートする前に歴史に沿ったルートの開発者日記を読んでみると良いでしょう。
まだ読んでいない場合、これはすべてまだ作業進行中であることに注意してください。リリース前に状況が変更されかもしれませんし、されないかもしれません。

アート作品

まず、前回は忘れていたか、もしくは当時はまだ完成していなかったアート作品の数々を見てみましょう。
この画像ではデンマークの標準的な歩兵が一番上にいて、デンマーク旅団とレジスタンス民兵師団が一緒にいるのが見て取れます。
そして左隅には、デンマークのWW1時の軍服をベースにした、文字通り真新しい民兵部隊が見受けれられます。
興味深い事実として、デンマーク兵の顔は、実際に第二次世界大戦で戦ったデンマークの将校をモデルにしています。

そして以下の2機の航空機はデンマーク固有の機体であり、これらの設計は実際には設計段階を離れなかったことから、間違いなく仮想歴史用のものです。

君主との連携

デンマークがドイツの侵攻から2時間後に降伏したことで有名(悪名)ですが、侵略してきた敵に降伏すればツリーの占領部門が使えるようになり、最終的には外国の支援を集めて邪悪な君主を倒し再び自由になることができます。
それは歴史的なことであり、素晴らしいことでもありますが、もしあなたが君主と力を合わせ北欧を征服して暴れ回ることができたらどうでしょうか?
それはただただ盛り上がる事ではないでしょうか?
もしそれが面白そうだと言うのなら、私はあなたのためにちょうどいいものを用意しました!

傀儡であることを利用して、自分の利益のために君主を利用してはどうでしょう?
Align with Overlord and Contribute to the War Effort(君主と連携し、戦争努力に貢献する)のフォーカスを完了すると、デンマークの軍事部門が再びアンロックされ、派閥関係には無い残りの北欧諸国を征服することができます。
そう、時には悪いことをしているだけで気分がいいこともあるのです!
とはいえ、これは君主を裏切ることを妨げるものではありません。
抵抗運動を築き、独立を宣言し、かつての主人に戦いを挑むことで、独立を要求することができます。
あるいはどんな困難にもかかわらず、戦争と血と鋼で満たされているなら(それは疑わしいですが)、平和的な手段で独立することに取り組むこともできます。

デンマークの再軍備

しかし、より大きくて強い隣人の操り人形にはなりたくないと本気で思ったとしたらどうでしょう?
まあその場合にも何某かのものが用意されています。
ドイツ国防軍の猛攻に耐えたければ、再軍備して再軍備部門で同盟国を探すべきです。

歴史的に、デンマーク国内には再軍備と防衛力の強化を望む勢力が存在しましたーつまり保守党党首のChristmas Møllerがその顕著な例です。
デンマークの首相トーヴァル・スタウニングは他の北欧諸国との同盟を模索しようとさえしましたが、その計画は失敗に終わりました。
その後、英国に協力を始めようとしましたが、デンマークの安全を保証することはできず軍事支援を約束することもないと、はっきりと伝えられました。
これによりデンマークの平和主義と中立性はさらに強固なものとなりました。
でもだからといって同じ運命を辿る必要はないでしょう…。

まず、歴史的なパスと共有されているサブ部門から始めていきましょう。

この部門は、産業と生産の構築と改善がすべてです。
デンマーク本土全体で1レベルのインフラストラクチャを追加してから、産業にどのような規制を課すかを選択する必要があります。

皆さんの中の洞察に優れた方は、デンマークには純粋な共産主義のルートはないことを理解しているでしょう。
しかし、もし皆さんが国王を倒し、国民革命を国中に押し流すつもりなら、それは問題になりません!
デンマークのために実装された選挙システムを使うだけでよいのです😉
しかし、彼らには彼らだけが取得することのできるフォーカスがあります。
すなわちFive Year Plan(5年計画)の導入です。

そして共産主義者になりたくないのであれば、ドイツの差し迫った脅威に対抗するために限定的な社会動員を行うこともできます。

では、再軍備部門の肉であり骨となる話に移りましょう。
慎重に行うべきことの1つは、来るべき戦争のために社会のあらゆる面を準備することであり、それは完全な社会的動員を行うことが可能となる前に、さまざまな準備をフォーカスを通じて行うことができます。

準備は万端ですが、独力でドイツ軍の戦車を抑えるのは少し難しいかもしれません。
しかし運が良ければすべてを自分でやる必要はありません。
Seek Protection(保護を求める)のフォーカスを完了すると、2つの異なる可能性が開かれます。
ある種の保証人を求めたり、派閥に入ったりという事です。
これらのサブ部門の両方の効果は、選択内容によって若干異なります。
ではそれらを個別に分解してみましょう。

不可侵条約に署名することは馬鹿げたことに思えるかもしれませんし、全く価値のないことに思えるかもしれませんが、いずれにせよ得られる利益はあります。
不可侵条約の締結を完了すると、Seek a Guarantor(保証人を求める)という決定が開かれ、さまざまな国からアプローチを選択できるようになります。
注意してほしいのは、以下のフォーカスに対しては、それらはすべて異なる影響をもたらすだろうということです。

Negotiate a Trade Deal(貿易協定の交渉)では、不可侵条約締結国を対象にさまざまな機器に対するいくつかの補助金と、それらとのライセンス契約が得られます。

Enter a Research and Partnership Program(研究およびパートナーシップ プログラム)を使用すると、従前に選択した協定締結国の影響を実際に確認できるようになります。

そして、このサブ部門の最後のフォーカスであるTerritory for Protection(保護地域)(正確にはそのように聞こえる)は、署名国の選択の真の効果が作用する場所です。
つまり大国から保証を得るために、あなたの国のどの部分を手放す気があるか?という事です。

しかし、自分の領域を1つも手放す気になれないのであれば、友人を得る方法は他にもあります。
Strength in Numbers(数の強さ)を求めれば、国家精神の中立宣言は削除され、侵略された場合に即座に誰かの傀儡になるという選択肢もなくなります。
このフォーカスを完成させると、どの国と同盟を結びたいかを選択する決定が得られます。
既存のものに参加したいですか、それとも新しい事を始めたいですか?
また北欧の近隣諸国とより深く協力したい場合は、共同フォーカスツリーが開かれます。
しかし不可侵条約の締結と同様に、同盟国の選択は以下のフォーカスに影響を及ぼします。

いやそれにしてもこれらは巨大なツールチップですね。
残念ながら、皆さんにそれぞれの選択の異なる結果を可能な限り示すためには、これらが必要なのです。
私達は重要な情報を削除するよりも、情報に十分精通したプレイヤーにゲームに参加して欲しいとい考えています。

最後に、他の北欧諸国を自分の派閥に引き込むこともできます。
しかしスカンジナビア諸国は現時点では同盟に参加することにあまり乗り気ではなく、もし断られたらどうしましょう?
まあ彼ら自身がそれに気づいていようがいまいが、彼らにはまだ保護が必要なのでしょう。
そして同じ北欧の同胞が保護してくれたら最高な事だと思います。
更に、状況の深刻さを理解し、理解しているあなたは、保護を提供するのに最適な立場にいることでしょう。
そしてあなたがデンマークを再軍備しているのには理由があると思いますし、その真新しい大軍を投入した方がいいでしょうーもちろんこれは北欧の人々を守るためです。

しかし、ドイツ軍にやって来てもらうのではなく、もっと…先を見越したアプローチをしたいとしたらどうでしょうか。
まあ、いつでもできますが…。

王に権力を引き継いでもらいましょう

さて歴史的に見てクリスチャン10世は、デンマークで内戦が勃発しそうになった東方危機の以降は、権限と権力を持っていたにもかかわらず、政治にはあまり干渉しませんでした。
実際、彼は国王になる前にかなりの期間軍隊に所属しており、そのためしばしば軍服を着用し、将校としてのアイデンティティを維持していました。
しかしそうであっても、政府を転覆して勝手に権力を握ることはできません。そのために働かなければならないのです。
最初のステップは右派を統一し、連立の形で右派政党を集め始めることです。
クリスチャン10世に政府の完全な権限を与えるために行う、最初のいくつかのあなたの努力の焦点は、非同盟政党への支持を強化して民主党を弱体化させることだけでなく、将校団の支持を得、彼らも強化することです。
しかしそうしている間に、ファシスト党を勢いづかせることにもなるので、彼らが力を持ちすぎないように気をつけてください。

権力を獲得したクリスチャン10世は、For Konge og Fædrelandで統一を推進することができ、海軍総司令官や渋い顔のデンマーク皇太子と接触することができます。

これはゲームとは関係のない、未来のデンマーク王フレゼリク9世のタトゥーに覆われた写真です。税金がインクになるとは誰も知らなかったことでしょう。

管理人補足 画像は割愛します。

また、コペンハーゲン大学を拡張して研究員の枠を1つ増やすことで、Align the Industries to National Interests(産業を国益に合わせる)とEconomic Mobilization(経済動員)に整合させ、デンマークが技術的な後進国ではないことを確認することで、産業と経済を再編成して国益によりよく貢献できるようになります。

より積極的な対外政治姿勢をとることもできますが、連合国やドイツ帝国、あるいは北欧諸国と手を組み、再軍備部門の一部にアクセスすることもできます。
ただ、これではより攻撃的なアプローチが取り除かれます。しかし選択肢はあります。

敵に攻勢をかけ、混乱したヨーロッパに目を向けるなら、まずScandinavian Security(スカンジナビアの安全保障)で北フランクを確保しなければなりません。
自分の派閥を作りたいのか、完全に独立させたいのかを決める必要があるのです。

その後は北欧があなたにとってのご馳走です!
バルト海周辺の国々に影響を与えようとし、最終的には征服という形で適切な保護を提供しようと試みることができますー結局のところ、ペンが剣よりも強いという事に対して、言わなければならないことがあるのです。

あるいは、古いデンマークの領土を取り戻そうとすることもできます。
ノルウェーは結局のところ、文字通り数百年にわたってデンマークと連合していたのであり、スウェーデンはデンマークの支配下にある自国の位置を本当に知るべきでしょうーつまり古き良きカルマル同盟時代のようにです。
スカンジナビア諸国を征服する途中、気の利いた国民精神に助けられます。

しかしこれらの国のいずれかを説得して、あなたの保護を受け入れ、傀儡にさせることができれば、フォーカスは別の利益をもたらしてくれます。

そしてスウェーデンを支配下に置けば、その莫大な鉱物資源を搾取できますし、国家に資源の権利を提供して保証することもできます。

そして最後にデンマークの歴史の様々な時代に基づいた、デンマークの最終フォーカスがあります。
Avenging 1864(1864の報復)でドイツ軍と対決することができます。これは彼らがデンマークの中心地を二度と脅かさないようにするためです。
あるいは、バルト海帝国を設立するというデンマークの野望、Dominium Maric Balticiを選択することもできます。
実際、デンマークのバルト地方への進出は中世に遡り、この地域の支配権をめぐってスウェーデン人と争っていました。
最後に視線をさらに過去に戻して、デンマークが初めて統一国家として誕生したときのDanelagen、すなわちダネローの再建を試みることができます。
これにより北海帝国の古いバイキングの領域を再形成することができます。

しかしこの最後のフォーカスはファシストだけが利用できます。
ああ、それについて話をしないといけませんね…。

ファシストという選択肢

政府を倒し、新たな政府を設置したあなたは、君主制をこれ以上強化することは望まず、デンマークを別の方向に持って行きたいかもしれません。
それならば首都にファシストたちを行進させ、彼らが新体制に影響力を持たないことにどれだけ不満を持っているかを示さなければなりません。
そして首都に到着した後、選択をしなければなりません。
つまり世界を征服するために一人で進みたいのか?それとも南のファシスト仲間であるドイツ帝国とチームを組んで国境を越えて行きたいのか?です。

単に自分だけのためにSeize Power(権力の掌握)を行えば内戦が起こりますが、その後はDenmark First(デンマーク第一主義)を掲げて自分の派閥を作ることもできます。
しかしこれはもちろんあなたの国民精神である中立宣言を取り除くことになります。

その一方で、自身の拡大に大きくて強い隣人の助けが必要なら、ドイツ人に頼めばいつでも支援を求めることができます。
その後、Dano-German Military Cooperation(ダノ-ドイツ軍事協力)を中心とした協力を深めることができます。

しかしこの国はこの時点でかなりのことを経験しているでしょう。
それは1つではなく、2つのクーデターです!
ということは、先に進む前にRally the Nation(国家の結集)をしなければなりません。

しかしそれが終わった後は、自分が思うように必要に応じて大混乱を引き起こすことができます。
ファシストの道は君主主義の道とほぼ同じ拡張主義のフォーカスを共有していますので、その部分についてはすでに全てご存知のとおりです。
しかしファシスト特有でできることはInstitute Corporatism(コーポラティズム研究所)です。

また、Prioritize Søværnet(デンマーク海軍の優先)か、Prioritize Hæren(デンマーク空軍の優先)を選択する機会も得られます。

そして物事が自身にとって本当に悪い方向に進み、あらゆる面で押し戻され、劣勢になっていることに気づいたら、Total Krigで総力戦を宣言することができます。

おわりに

デンマークの仮想歴史については、このくらいで終わりだと思います。
これらの開発者日記を楽しんで読んでいただき、少なくとも1つの興味深い部門を見つけていただけたことを願っていますー私はデンマークに関する仕事を楽しんできました!
職業に関する彼らの歴史は本当に興味深く、それをゲーム内に何とか取り込もうと試みる事はとても楽しかったです。
彼らが同盟に参加したり、同盟を作ろうとして失敗したことも非常に有益でした。
バイキングの時代から様々な形態の帝国に至るまでの豊かな歴史は、彼らの仮想歴史のルートをどこに向けて歩むべきかについて多くのインスピレーションを与えてくれました。
願わくば、この小さな国を再び帝国に戻してくれることを願っています(あの厄介なスウェーデン人はデンマーク人の悪口を言っていると聞いていますので、彼らに謙虚さを叩き込んでやってください)!

それでは、

Jeg må løbe, på gensyn!


以上

振り返り感想

HoI4開発者日記 第303回でした。

今回もとんでもないボリュームでした。

誤字脱字等がおそらくたくさんあると思いますが、後日じっくり修正します。
ご了承くださいm(_ _)m