HoI4 開発者日記 第188回 自由フランスとヴィシーフランス 2019/9/11

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更新情報

Hearts of Iron IV 開発者日記 第188回目を紹介。

今後大きくテコ入れされるフランスについてのお話、3回シリーズの最終回です。

HoI 4 Dev Diary - Free France and Vichy
Hello, and welcome back to the next DevDiary for the upcoming DLC! Today, we will talk a bit about how we are going to r...

内容を紹介してみたいと思います。

以下、パラドックスフォーラムの内容を意訳したものとなります。
正確を期すよう努めていますが詳細はパラドックスサイトの原文をお読みください。

[記事内の画像はパラドフォーラムより引用]

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Hearts of Iron IV 開発者日記 2019年9月11日分(第188回)

今回の日記担当はHoI4 リーディングコンテンツデザイナーArchangel85さんです。

冒頭のあいさつ

こんにちは、DLCについての新たな開発者日記にようこそ!
今日は、戦時中のヴィシーフランスと自由フランスをどのように表現するかについて少しお話します。

以下、原文では特に項目分けされていませんが
こちらで見出しを付けてある程度のトピックごとに区切りました。

ヴィシーフランス

ヴィシー・フランスは、おそらく「力学的に作られた穴に歴史の形をした釘をどうフィットさせようとするか」と呼ぶのが一番良いと思います。

彼らはドイツの傀儡国家でしたが、正式に戦争に加わったことはありませんでした。
彼らは連合軍と戦争をしていません。ーしかし、シリア、マダガスカル、そして最も有名なダカール、そしてトーチ作戦において、連合軍とヴィシー軍の間でいくつかの戦いがありました。

しかし、そのような戦いが終わった後でさえ、ヴィシーフランスは戦争そのものには参加せず、そこに従事していたヴィシーフランス軍は作戦が終わった後に連合軍によって本国へと送還されました。

現在、ヴィシーフランスと自由フランスの分裂は、ドイツによるファシスト側の傀儡フランスとの間の内紛という形で処理されています。
これにより、あらかじめ用意されたOoBsに頼るのではなく、プレイヤーが構築した軍隊を分割したり、双方が同じ技術ベースから始めるようにするなど、ゲームのサンドボックスの性質に伴う多くの問題が自動的に解決されます。
しかしながらその事はすぐに、ビシーフランスを自由フランスおよび(普通の)連合国との戦争に巻き込むようにもなっています。

管理人注:OoBsというのはOut Of Boundsの事で、「画面外・領域外」的な意味かと思われます。

これは、連合国とヴィシー・フランスの間に交戦があり、それらの交戦でヴィシー・フランスが領土を失ったという意味としてはいくらか正確です。
しかし、ヴィシー・フランスと連合国との間には正式な戦争状態は歴史的に存在することはなく、ロシアの戦争に対するヴィシー・フランス軍の総貢献度としては、義勇兵の単一連隊ほどになりました。
事実、ド・ゴールの人柄や優れた人材にもかかわらず、多くの点で連合軍はド・ゴールよりもヴィシー・フランスを好んでいたのです。

このような状況を正すために、特別なフォーカスツリーを作成して処理することにしました。

設計目標としては

  • フランスを、フランス首都圏の臨時政府と協力政府に分離する方法にし、すべてのエッジケースを処理するにあたり、バランスの危ういスクリプトシステムを必要としないものとする
  • 少なくともしばらくの間、戦争はヴィシー・フランスを中立な状態にする
  • ヴィシー・フランスが「正当な」フランスになり、さらには同盟国に加わる可能性がある
  • 自由フランスが戦争に参加しなかったとしても、ヴィシー・フランスに割り当てられた領土を全て獲得させる方法を用意する

ありがたいことに、実際に内戦を作成することなしに、内戦作成効果を実行することができます。
これは国を分割し、軍隊を再配置し、備蓄を分割し、双方に適切なテクノロジーを提供するなどです。
ゲームに関する限り、自由フランスとヴィシー・フランスはどちらも適切な条件下でフランスとしての資格を得るため、プロセス全体に対するダメージが大幅に軽減され、エッジケースの数が減ります。

もう1つの小さな変更点は、70%を超える戦争支援を得ることができた場合、休戦を求めるか、仏英連合を創設するかを決定する3番目のオプションが表示され、戦闘を続行できることです。
あなたが降伏することにした場合、フランスはあなたがこれまで慣れ親しんだものと同様、ヴィシー・フランスと自由フランスの間で分割されます。
ほとんどの海外領土は、歴史的な流れに沿うように最初はヴィシー・フランスのものとなり、自由フランスは少数の島しょ部を保持します。
そして両国は別々のフォーカスツリーをロードします。

自由フランス

自由フランスには、2つの主要なストーリーがあります。
片方では、ヴィシー・フランスが保有する領土を回復したいと願うものです。
物事をより管理しやすくするために、フランスが有する植民地は、現代の国家または歴史に沿った行政上の境界によって分離されるのではなく、いくつかのより大きなエリアで分離されます。
これらの領域には、シリア、北アフリカ、西アフリカ、中央アフリカ、マダガスカル、およびインドシナがあります。

フォーカス(国家方針)を介して直接それらにアピールすると、それらのエリアのいくつかをあなた(自由フランス)の側にひっくり返すチャンスがありますが、残りはより直接的な方法で変換する必要があります。
選択肢の1つは、戦後の領土の独立を約束することです。
これにより、領土を転換する機会が得られ、戦争期間中に影響を受ける地域のレジスタンス活動を減らしたり、コンプライアンスを高めます。
ただし戦争が終わったら、これらのエリアでは、あなたのコミットメントを尊重し、領土を解放することを要求します。
これを拒否すると、フランスがインドシナで歴史的に行ったように、あなたの政権に対して抵抗するかなり多くの人々がいることにすぐに気付く事でしょう。

オプション2は、あなたがアクセスできるエリアに軍事的に介入することです。
これは国境戦争の形をとっており、あなた(または、おそらくあなたの同盟国)が本格的な戦争を行うことなく、ヴィシー・フランスから領土を引き継ぐことができます。
すべての地域が国境戦争によって引き継がれるわけではありません。
ー例えばマダガスカル島は、介入が開始される可能性のある他の州と国境を接していないため、別の方法を見つける必要があります。

自由フランスのためのもう一つの大きなフォーカスツリー支部は、フランスで働くレジスタンスを確立し改善するものです。
多くの国家方針を通すことで、占領下のフランス全土でレジスタンスのターゲットを強化し、地域全体をレジスタンスの温床に変えることができます。
―ただしそれは共産主義者と産業主義者の間で思いもよらない同盟を結ばなければならない場合もあります。

故国を回復しパリを取り戻したら、暫定政府を結成し元のフランスのフォーカスツリーを再ロードできます。
ヴィシー・フランスがこの時点までにあなたとの戦争をせずにまだ存在している場合、統一を要求する「決定」を得ます。

そのほかの変更点

一方、今回最大の変更点は、ヴィシー・フランスがドイツの傀儡国家とは見なされなくなったことです。
傀儡というのは、マスター国の派閥に加わり、派閥に入っている場合は武器(軍事力)を要求されることに重きを置いています。
私は、軍隊への召集を拒否できる特別な傀儡レベルを作ることと、それを実現するためにいくつかのAI戦略を設定することを考えました。しかしヴィシー・フランス専用の傀儡レベルを設けることは、そもそもヴィシー・フランスを傀儡にしてドイツとの関係を他の方法で扱うよりも安易に不正な解決方法になってしまうと判断しました。

ヴィシー・フランスとしてのあなたの大きな課題は、「国民革命」を完了させて、フランス社会をこの時までに導いている共和主義から脱却することです。
同時に、軍隊を再建し、そしてもちろん、あなたの植民地帝国を保持することです。
降伏した瞬間には、ドイツがフランスに課した占領費用を示す、20%という大規模な消費財ペナルティを課されます。

これらのコストを削減するために、ドイツと多くの取引を開始することができます。
彼らに基本的な権利を与えることから始めます(歴史的にはイラクでの蜂起に対するドイツの支援を支援するために行われました)。
その後、ドイツのために航空機部品の生産を申し出たり(ドイツ機の生産コスト削減)、労働者をドイツに派遣したり(彼らに生産ボーナスを与える)することで、ペナルティをさらに軽減することができます。

国民革命を終えたら、ドイツに対して占領地を返還するよう依頼することができます。
彼らが同意すれば、枢軸に参加しドイツとファシスト同盟へ進むことをアンロックした分岐点での元のフォーカスツリーをリロードできます。
ドイツが拒否した場合、自由フランスとの和解を試み、ド・ゴールが同意すれば連合国側の戦争に統一して再参加することができます(右翼によるデモクラシーの箇所のツリー支部をアンロックし、元のフォーカスツリーをロードします)。
自分自身で名誉を取り戻し、直接宣戦布告する場合、元のフォーカスツリーをロードし、ラテン・エンタンテへのツリー支部へのルートをアンロックします。

もちろん、ドイツのアントン作戦に関する決定は残っているので、ドイツがあなたを信頼できないと決めつけないように、北アフリカを手放さないようにした方がいいかもしれません。

 

今日は以上です。来週は1.8 Huskyで行われるその他の変更についてお話します。


以上

振り返り感想

風邪を引いてしまい頭が回らず、
いつもに増して訳がイマイチになっていると思いますがご了承ください…。

誤字脱字等は後日直します。

HoI4 開発者日記 第188回 2019年9月11日分は以上となります。