HoI4 開発者日記 第288回 開発者コーナー | 国際市場

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更新情報

Hearts of Iron IV 開発者日記 第288回目を紹介。

今回は新しく導入される機能、International Market(国際市場)についてのお話です。

以下、パラドックスフォーラムの内容を意訳したものとなります。
正確を期すよう努めていますが詳細はパラドックスサイトの原文をお読みください。

[記事内の画像はパラドフォーラムより引用]

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Hearts of Iron IV 開発者日記 2023年5月16日分(第288回)

今回の日記担当はHoI4ゲームデザイナーのC0RAXさんです。

はじめに

こんにちは。また別の開発者コーナーに戻ってきたC0raxです。
MIO(軍事産業組織)の目標を述べた前回の開発者コーナーで気付いた方もいらっしゃるかもしれませんが、私たちはMIOに関して「世界の舞台で通用する国家専門性の枠組みを提供する」という目標を掲げていました。
今回は国際市場を紹介することでそのステージをお見せするためにやって来ました。

しかし、以下の内容はすべてスーパーWIP(Work In Process:「開発途中」)です。
WIPのモックアップを紹介することになりますが、いくつかの詳細はまだ確定していないことに注意してください!

機能の意図と目標

  • 国家が装備品を売買する場を導入し、取引の両国に報酬を与える。各国が他国へ専門的な装備を提供する新しい方法を作る。
  • 必要に応じて他の国から装備を調達できるようにする
  • メジャー(列強)がその優れた経済力を活かして、共通装備のグローバルスタンダードを設定する

国際市場は他の国から必要なすべての機器需要に応じるワンストップショップとして機能します。
これは国際的な店舗として意図されており、複数の売り手が同じ店舗から同じものを販売することができます。
つまり適切な市場アクセス権を持っていれば、国際市場に行き1つのインタフェースでアメリカから戦車を、ドイツから飛行機を購入することができます(ただし1つの購入注文ではありません)。

取引の流れ

では市場への参入方法について見てみましょう。
外交メニューをマーケット(市場)UIに置き換えることになります。
しかし、外交ウィンドウはUIの中で最も使用されていない部分の1つだったので、より使用されるようなものに置き換えたいと考えています。
外交メニューはマーケットウィンドウ下部のマーケットメニューからアクセスできるようになり、マップ上の国を右クリックして直接外交を開くこともできます。

ここからそれぞれのボタンをクリックすることで機器の購入や販売を開始できます。また他国と現在締結している契約もここに表示されるため、現在の状況を簡単に確認することができます。

売買モードは次のようになります。

さて、ご覧のように現在は誰の市場にもアクセスできない状態ですので、それをどのように修正できるかを見てみましょう。

市場アクセス

市場へのアクセスについては、市場アクセスの交渉外交アクションを見つけられる国の外交メニューへ移動する必要があります。これはリクエストを送るのに必要な要素です。
派閥や傀儡を持つ国の場合、この市場アクセスは暗黙のうちに与えられます。
これは多くの場合、厄介な敵にあなたが売っている素晴らしい装備品を見られたり、買われたりするのを避けるという意味で重要です。
特に最新の装備のステータスとMIOによる改造を敵に見せないようにすることが重要です。
これによって、あなたの商品を見たり買ったりしたい人だけが見ることができるようになります。

これで市場ににアクセスできるようになりましたので、装備品の売買を始めましょう。
市場にアクセスできるようになったことで、購入画面には売りに出されている機器が表示されるようになりました。

購入

ライフルを買いましょう。
これを行うには、この画面からライフルの装備をクリックして、必要なライフルの数と支払いの速さを選択し、それを受け取ります。
ライフル1丁あたりの価格はICからCiCへのコンバージョン率で決まります。
これにより、総コスト、必要な護送隊、すべての機器の支払い/配送にかかる時間など、必要なすべての情報が得られます。

我々は要求を送り、売り手は契約に同意しました。

契約は進行中の契約として市場ウィンドウに表示され、そこには進行中の各契約について知っておく必要のあるすべての情報が表示されます。

販売

では次に、私たちの機器を市場で販売する方法を見てみましょう。
まず市場に機器を追加する必要があります。
これを行うには、最初に機器の販売をクリックし、次に市場への追加ボタンをクリックします。
これにより私たちの機器を備蓄から市場へ向けて追加できます。
私たちはここで、私たちが持っているすべてのバリエーションのうち、売りに出したいものを選ぶことができます。

そのようにして、いくつかの機器を市場に出しリストに掲載しました。
このリストには市場に出ている私達の機器がすべて表示されますが、その全てを現在、市場で販売しているわけではありません。

いくつかの機器の購入依頼をタイミングよく受け取りました。
このメニューには相手が何を購入しているのか、どれだけ早く支払いをしているのか、結果として何件の納品があるのかが表示されます。
この要求を受け入れましょう。

購入依頼を受理しましたので、契約書のマスターリストに、その契約に関するすべての情報と共に販売項目が表示されます。

これで国際市場に関する短い旅は終わりです。
次のパートではこの機能で何に焦点を当てるかについて、多くの詳細をブラッシュアップしました。

技術的な詳細

市場アクセス

市場アクセスは外交の行動であり、対象の市場へのアクセスを要求し、また自分の市場へのアクセスを提供するもので、二国間関係になります。
派閥のメンバーは市場へのアクセスを共有し傀儡や支配者も同様です。

市場アクセスの阻害要因

  • 市場アクセスと契約は戦争中の敵の間ではキャンセルされる
  • 誰かを禁輸対象にすると市場アクセスが取り消され、その国とのすべての売買契約が取り消される
  • 降伏するとすべての契約がキャンセルされ、国が亡命しなければ、すべての市場アクセスも失うことになる。
  • 内戦は何も変わらない。元の国は内戦開始後、独自の市場アクセスと契約を持つことになる
  • 国の傀儡化は、その国のすべての市場アクセスと契約を取り消すことになる
  • ある国への市場アクセスを失っても、その国との継続中の契約は破棄されない
  • 傀儡は他の国への市場アクセスを持つことができ(支配者の市場だけでなく)、彼らと取引することができる。(これは傀儡のレベルに基づいているかもしれない)
  • 米国の中立法などのために、機器の取引にはスクリプト可能な制限が設けられる

契約

機器購入の費用はCiCで払います。
ICをCiCに変換するために変換レートを使用します。
契約には2つの主要な変数があり、設備からのCiCコストと支払いのためのCiC工場割り当てがあります。

したがってこの情報を使い、契約がどのように構成されているかを以下説明します。

契約は30日ごとの支払いに分解されます。つまり30日ごとに支払いをして機材を受け取ることになります。
納入される機器の金額は購入者の支払率に基づいて決定されます。
そのため契約に割り当てたCivが多ければ多いほど、1回の配送で受け取ることができる機器が増えます。

販売

市場備蓄と呼ばれる新しい備蓄があり、通常の備蓄から市場備蓄に機器を移動することができます。
市場備蓄の機器は市場アクセスを共有しているどの国からでも購入を依頼することができます。

支払い

そのため、支払いは契約のための新しい建設エントリーを介して処理されます。
契約を開始すると契約に同意した工場の数と契約CiCの合計に対して、建設メニューに新しいエントリが作成されます。
この建設タスクは通常の建設よりも優先されます。

契約保管

納入前のCiC決済や機器は「契約保管庫」に保管されます。
月末には、最低支払/配送が契約保管庫から各国に転送されます。
CiCは銀行に、機器は機器備蓄に納入されます。

銀行

ここでの銀行とは他の国から契約の支払いとして受け取るCiCのための特別な器であり、機器取引の建設エントリーに使用するCiCをボーナスCiCとして提供します。

以下に契約金がどのように機能するか、そして銀行CiCが建設でどのように使用されるかを示すフローチャートを示します。

キャンセル

契約のいずれの陣営もいつでも契約の解除を要求することができ、それ以上の配送は行われず、契約保管庫への支払いはすべてその発注者へ返却されます。

この機能に含まれないもの:

  • 貿易船
  • お金
  • 需要と供給の価格設定

私たちが調べていること:

  • 装備品の限定コストの変更(アクティブな選択とパッシブな選択がある)

MIO付録

前回の開発コーナーではMIOについて説明し、質問に答えることに全力を尽くしましたが、今回は前回の開発コーナーに補足を加え、より明確になるような事柄を紹介したいと思います。

MIOは「自分で会社をデザインする」自由なシステムだと誤解されていたようですが、これは私達が意図したものではありません。
MIOにはあらかじめ決められた選択肢があり、妥協と戦略的な選択を提供するように設計されています。
ではMIOとはどのようなものなのか、ある国でアクセスできる実際のMIOの観点から説明します。

ここでいくつかの数値を示しますが、これらは初期実装におけるスタート値にすぎないので、修正効果や値については参考程度にしてください。

ここに汎用の歩兵MIOがあります。

つまりこのMIOの定義は

デザインチームです(赤矢印は相互排他的であることを示します)。

  • 歩兵部隊攻撃部門

  • 歩兵部隊品質部門

  • 支援装備部門

産業製造会社

ご覧のようにこれは支援装備のボーナスが少ない歩兵装備の改良にほぼ特化しています。
汎用MIOは、一般的に攻撃、防御、品質/信頼性に重点を置いた特定の機器を提供する部門に焦点を当てています。

汎用の例をいくつか挙げます。

汎用には航空機の航続距離に特化したMIOのように、装備品固有のものにはない特定のステータスに特化したものもあります。

太平洋艦隊MIOなど。

もちろんこれらは一般的(汎用)なものであり、だからこそ非常にシンプルなものとなっています。
これは現在ある一般的なデザイナーズ・セットを置き換えるもので、どの国でもMIOをある程度カスタマイズできるようにするためのものです。
より主要な国であればその国独自のMIOがあり、それによって全く異なる選択ができるようになるかもしれません。
今回挙げたものはシンプルなものですが、よりいろいろなコンテンツと連動した選択肢を用意することもできますので、後日、開発者日記で紹介します。

これによりプレイする構造としてのMIOの姿がより明確になることを願っています。また将来の開発者コーナーでお会いできることを楽しみにしています。

おわりに

今週は以上です。質問やコメントをお待ちしております。
次回は2週間後、Arheoが今後の機能を紹介する開発者コーナーでお会いしましょう。


以上

振り返り感想

HoI4開発者日記 第288回でした。

実際に動かしてみないとわからない面はありますが、市場にしろMIOにしろ、ゲームに新しい要素が加わりより面白いものになることを期待したいです。

ただ、私が読んでておや?と思ったのは、市場取引を建設キューで処理するということ。
CiCを使って取引するのでまあ建設と言えなくも無いしHoI4の現在のゲームの仕組み上こうするしか無かったんだろうと思われますが、HoI4云々は全部取っ払って、客観的に考えると国際市場で武器の取引をすることを考えるとそれがなんで建設扱いなんだろう?🤔とは思います。

ゲームの仕様の範囲で新要素を取り入れるための苦肉の策なんでしょうけど、このあたりもうちょっとなんとかならんかったんだろうかとは正直思いました。

次回の開発者日記はまた2週間後とのことです。
ところで、前回のMIOにしても今回の日記にしてもまた火曜日に公開されています。

今までの慣例である水曜日公開はもう止めてしまったんでしょうか。
とりあえず次回もいつ公開されるかがわからないので火曜日もチェックしておきたいと思います😥