HoI4 開発者日記 第297回 共同フォーカスツリー

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更新情報

Hearts of Iron IV 開発者日記 第297回目を紹介。

今回は新機能であるフォーカスツリーのJoint(共同化)についてのお話です。

以下、パラドックスフォーラムの内容を意訳したものとなります。
正確を期すよう努めていますが詳細はパラドックスサイトの原文をお読みください。

[記事内の画像はパラドフォーラムより引用]

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Hearts of Iron IV 開発者日記 2023年7月26日分(第297回)

今回の日記担当はCarloPDXさんです。この方がどういった立場の方かは不明です。

冒頭の挨拶

皆さんこんにちは、Carloです!
多人数プレイを念頭に置いて作られた、おそらく初めての新機能を紹介できることにとても興奮しています。
この新機能はおそらくマルチプレイヤーを意識して作られた初めてのものです。

紹介する内容はすべて進行作業中のものであるため、リリースまでに変更される内容が必ず含まれているであろうことを覚えておいてください。

フォーカスツリーの共同化

まずは仮定のシナリオから説明しましょう。

皆さんはHoI4の協力キャンペーンを遊ぶことにしました。
健康的なおやつや飲み物を手に入れ、ボイスチャットに飛び込んでゲームをロードし、君主国ポーランドとしてプレイすることにしました。
しかし一つ問題があります。
あなたの友人の一人が君主制のリトアニアとしてプレーすることを望んでおり、ポーランドや他のバルト諸国の併合を望んでいるのです。
このような経験をした人は、新機能Joint Focus Tree(共同フォーカスツリー)を気に入ることでしょう。
実際にはそうでなかったとしても、きっと気に入ってもらえると思います。

ゲームを始める国は大手主要国に対して不利な状況であるため、多くの小国は周辺の国を吸収することによりゲームとして成立します。
これはバルト諸国、中国、南アメリカ、そして私たちにとって重要な北欧諸国で起こることです。
我々は共同フォーカスツリーがこの問題を解決し、あなたとあなたの友人たちが隣国と協力し、あなたの勢力をその総和よりも強力なものにする機会を与えることで、メジャーに戦いを挑み、共に勝利することができるようになることを期待しています!

では共同フォーカスツリーとは何でしょうか?
北欧諸国がその国の通常のフォーカス・ツリーに加えて持つことになる共同フォーカス・ツリーについて説明します。
まずスタートすると誰でもフォーカスを完了できる特別な勢力ができ、その勢力の北欧諸国メンバー全員に効果を与え、関連するすべての国で完了することになります。

ごく基本的な例としてJoint Military Exercises(合同軍事演習)で考えてみましょう。
これをノルウェーが完了すると、80名の陸軍経験値と75%の陸戦ドクトリンのボーナスを2つ得ますが、共同フォーカスのため、勢力内の他の北欧国全員に60の陸軍経験点と50%陸戦ドクトリンのボーナスが2つ支給されます。

一番良いのは、他の国、例えばデンマークは必要とする全てのフォーカスを完了することができる一方で、ノルウェーは他のフォーカス、共同のものあるいはそれ以外のフォーカスを行えることです。
つまりみんなで力を合わせてお互いを強化していくのです。

他のフォーカスでは、オリジネーター(そのフォーカスを完成させたプレイヤー)に、その特定のエリアのリーダーになる特別な国民精神が与えられます。
条件がかなり厳しいので、それぞれの国が1つのエリアに特化し、利益を広げ続けるように仲間と調整する必要があります。

共同フォーカスツリーとArms Against Tyranny

ここまでで基本的なコンセプトを説明しましたので、Arms Against Tyranny DLCにおいて共同フォーカスツリーがどのように機能するか説明しましょう。

北欧諸国のいずれかとしてプレイしていて、傀儡国ではない場合、最終的に共同フォーカスツリーとして計画されている3つの勢力のいずれかを形成するオプションがあります。

The Nordic Council(北欧評議会):北欧の民主主義国家は自国の政治体制を守り、海外での独裁と抑圧を根絶するために力を合わせてきました(現在において実際に北欧評議会が存在しますが、その目的は異なります)。
彼らはそのリソースと専門知識を駆使して、量より質に焦点を当て、技術的に高度な機器を製造しながら人員を提供します。

The Northern People’s Union(北方人民連合):北部の人民はヨーロッパ内外のファシズムと資本主義に対抗して団結しました。
国内で共産主義の道具を作っていない労働者は全員、武器を取って海外で戦わなければならなりません。
人員・物量ともに優れた数字を期待できます。

そして最後にKalmar League(カルマル同盟):これは史実のカルマル同盟を反映させたもので、スカンジナビアとフィンランドの君主制および独裁国家は、武力紛争と征服によって支配という共通の目標を実現するため共通の過去を求めています。
必要であれば手段を選びません。

ご覧のようにアイコン、名前、エフェクトの多くは、あなたの国の現在の政治に合うものによって変化します。
これらの優れた芸術性はスタッフのMarieの功績であり、各勢力の独自の視覚的アイデンティティを確立するために多くのやり取りがあり、それらはHoIにおいて私のお気に入りのフォーカスアイコンのいくつかとなっています。
ここではそのうちいくつかのハイライトを紹介しましょう。

またこれらのタイトル背景が通常のものと異なることに気づいた人もいるでしょう。
今後これらについて、あるいはModで自分で変更する方法については今後説明しますので、しばしお待ち下さい。

キャップストーン・システム

では続けます。
JFT(Joint Focus Tree)には、空軍、海軍、陸軍、民間生産、研究、軍事生産の7つの異なる部門があり、その中間には、勢力を改善し、さらにカスタマイズする制度をアンロックできる政治部門があります。

例えば共産主義の勢力では、Northern Federation(北方連合)を設立した後、勢力の国民精神が向上し、私がCapstone Selectors(キャップストーン・セレクター)と呼ぶものを手に入れます。

誰かがそれを完了すると、関連する部門の最後にある4つの追加フォーカスがアンロックされます。
NPU(The Northern People’s Union:北方人民連合)の最初の選択肢は陸軍と民間産業のどちらかになります。
ここで陸軍を選択すると、陸軍の末端に4つの新しいフォーカスが表示され、その領域でより有利になり状況に適応できるようになります。

その後、再び自分の勢力をアップグレードすることができ、今度は研究と軍事生産の間で別のキャップストーンを選択できます。
これらの勢力にはそれぞれ4つの異なる構成がありますので、必要なものとそれにどのように関わりたいかによって選択が異なります。

共同同盟を結成するフォーカス

最後に、共同同盟を結成するためのフォーカスが何であるかをお見せしたいと思います。
これらはすべての北欧国プレイヤーがアクセスできるシンプルで古い共同のフォーカスです。
これらは隣人の侵略者との全面戦争を避けながら、その時代にどのようにお互いに助け合ったかを表現するものとなっています。
その最たる例は、ソ連を撃退するためにスウェーデン、ノルウェー、デンマークが密かにフィンランドに義勇兵と装備を送ったことや、ドイツに対抗するノルウェーとデンマークの解放をスウェーデンがひそかに支援したことなどがあります。
もちろんこのようなフォーカスと決断力があれば、それ以上のことを行って彼らの戦いに加わることもできますし、敵側に加わって自分で領土を得ることもできます。

それでは、詳しく見ていきましょう。

Reaching Out to Our Neighbors(隣人に手を差し伸べる)は意思決定カテゴリから始まり、最初からNordic Unityを推進するオプションが提供され、ユーザーの意見を改善することができ、特にAIと共同勢力を形成したい場合に便利です。

次に、Industrial Cooperation(産業協力)に進むことができます。
これは、あなたの経済と近隣諸国の経済を同等の条件で改善するための決定を解き放つものです。
もう1つのルートであるLeverage Nordic Investments(北欧投資の活用)に進むと、他の北欧諸国に投資し、あなたの国への投資を依頼することができます。
これらは常に主導者にとってより良い条件となりますが、それでも他の参加者もそこから何らかを得ることができます。

Mutual Guarantees(相互保証)は…まあ…相互保証です。
しかし、Strengthen Ties(関係強化)は、共同フォーカス・ツリーを実行したいのであれば、もう1つの便利な方法であり、国同士をより親密にさせるだけでなく、政党支持をある程度引き換えることができるので、もしあなたが共産主義者であり、彼らが民主主義者であれば、彼らはある程度の共産主義を手に入れることができ、あなたはある程度の民主主義を手に入れることができます。

同盟を形成するためのフォーカスで締めくくられていますが、サイドのフォーカスにも注目してほしいです。
一つは今回の拡張DLCの名前でもあるArms Against Tyrannyが付いたもの(最注目です)、もう一つはNordic March(ノルディック・マーチ)です。
どちらもより簡単に義勇兵を派遣したり戦闘ボーナスを与えたりできますが、目的は大きく異なります。

TAAT(To Arms Against Tyranny)のフォーカスはいくつかの決定を解き放ち、義勇兵の能力を拡大させ、レンドリースを送りやすくし、戦争に十分に参加していれば、戦争に参加することさえ容易にします。
あなたや他の北欧国が助けてくれるたびに対立の規模は大きくなり、それが大きくなればなるほど、隣人の敵に脅威と見なされ、あなたも攻撃されるまで、戦争参加率が上昇する可能性が高くなります!
隣人を助けその過程で侵略されないようにすることが、ゲームプレイ時におけるあなたにとってのバランス調整となります。

おわりに

今回の開発者日記は以上です!
このように、この拡張に参加する国々をこれまで以上に協力させ、クールな仮想歴史のための新たな器を導入しようと計画しています。
今回意図的に私が紹介に含めなかった詳細は他にもたくさんありますが、いつでも私に質問していただいても構いませんし、私は可能な限り回答するようにします。
次回の開発者日記ではArheoが様々なクールなものを紹介してくれます。お楽しみに。


以上

振り返り感想

HoI4開発者日記 第297回でした。

冒頭にありましたように、今回の内容はマルチプレイ前提ということで、シングルプレイではあまり関係ないことなのかもしれません。
シングルでもアレンジしたものが導入されればゲームプレイの幅が広がって面白そうですが…。

さて、来週も開発者日記はあるようです。
どうやらHoI4開発者日記は夏休みの中断はしないみたいですね。