HoI4 開発者日記 第228回 ポーランドのフォーカスツリー再設計 その1 2021/4/14

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更新情報

管理人体調不良のため記事作るのが遅くなってしまいましたm(_ _)m


Hearts of Iron IV 開発者日記 第228回目を紹介。

今回は再設計されたポーランドのフォーカスツリー(国家方針ツリー)を紹介する内容となっています。

HoI4 Dev Diary - Poland Focus Tree Rework Part 1/2
Hello everybody and welcome to another dev diary for the upcoming Barbarossa patch and yet to be announced DLC. Today I’...
以下、パラドックスフォーラムの内容を意訳したものとなります。
正確を期すよう努めていますが詳細はパラドックスサイトの原文をお読みください。

[記事内の画像はパラドフォーラムより引用]

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Hearts of Iron IV 開発者日記 2021年4月14日分(第228回)

今回の日記担当はHoI4 コンテンツデザイナーのMeka66さんです。

冒頭の挨拶

みなさんこんにちは。
次にリリースが近づいているBarbarossaパッチと、まだ発表されていないDLCに関する新しい開発者日記へようこそ。
今日は再設計されたポーランドのフォーカスツリーについての第一回目を話します。

ポーランドについては最初「United and Ready」というタイトルの無料DLCとして追加されました。ですのでBarbarossaパッチが登場した際にはこの日記に書かれている内容に近いものが誰にでも無料で提供されます。
そして次回の日記ではフォーカスツリー内のDLCに関連する部分について説明します。
このようにしたのはツリーが一度でカバーするには大きすぎるためです。お楽しみに!

ポーランドのフォーカスツリー

ポーランドは非常に人気のあるマイナー国であり興味深いです(スペインとほぼ同じくらい人気があり、ギリシャよりも人気があります) 。
それはソ連とドイツの間に挟まれた非常に難しい立場にあり人々は敬遠しがちであるにも関わらずです。
人気があるのはおそらく挑戦しがいがあるからか、第二次世界大戦で重要な役割を果たしたからか、あるいはポーランド人のHoI4ファンが多いからでしょうか…。

フォーカスツリーを読み込むとイグナツィ・モシチツキの美しくも新しい肖像画だけでなく、まったく新しくなったツリーを発見できます。

産業部門から始めましょう。

古いツリーでは、プレイヤーはわずか2、3の工場を追加するために低価値の研究ボーナスをたくさんかき分けなければなりませんでした。
そこで古いフォーカスの多くは、工場とボーナスを追加するように拡張されています。
しかしこのツリー支部は無料の工場を得るだけではありません。
ポーランドはタイトなスケジュール下にあり、帝国を長くもたせるためには時間をうまく使わなければなりません。

ポーランドの多くの産業は消費財と建設スピードに対して強力ではありますが一時的なボーナスを与えるために焦点を当てているため、プレイヤーは軍隊の資金調達に十分に時間をかける事で得るボーナスを最大化します。

1936年当時ポーランドは多くの問題を抱えていましたが、その1つに鉄道網がバラバラになっていたことが挙げられます。
これはポーランドが数十年前まで3つの異なる国の一部だったことに起因します。
この事はポーランドに多くの問題をもたらしましたが、農業供給ネットワークをも混乱させ1937年には農民ストライキを引き起こしました。

最初は農民たちの間でのささやきから始まりますが、もしポーランドが供給ネットワークに参加せず大規模な農業改革を実施しなければ、彼らは厄介な農民ストに直面し、彼らの国家安定、産業、そして民衆に損害を与えることになるでしょう。
厳しいスケジュールにもかかわらず、この蜂起を遅らせるためにポーランドは地方をなだめれば反乱を遅らせることができるかもしれませんが、改革が実行されるまで農民たちは落ち着かないままの状態でしょう。

改革を完全に実施できなければ大規模なポピュリストの反乱が起こり、最終的にポーランドの内戦に至ります。
ポーランドがドイツ帝国とソ連の間で生き抜くためには、団結して準備を整えなければなりません。

ポーランドが1930年代に持っていた別の問題に移りましょう。
それは「自由都市ダンツィヒ」です。
この時代のダンツィヒはユニークで複雑な立場にありました。
この都市は誰にも所有されていない自由都市であると同時に、ポーランドの正式な保護領であり、国際連盟によって部分的に運営されている国際都市でもありました。
そのため1936年にダンツィヒ/グダニスクをマップ上のタグとして表現するのはちょっと違和感がありましたので、代わりに都市は非武装化されポーランドは彼らの工場、資源、人材にアクセスすることができなくなりました。

ナチスが権力を握った際ポーランドの貿易を圧迫したため、ポーランドは「禁輸経済」という貿易法でゲームをスタートしています。
「禁輸経済」を解除するには、ポーランドはグディニアに新しい貿易港を開発するか、征服によって新しい港を獲得するか、ダンツィヒを締め付けるかのいずれかをしなければなりません。

ダンツィヒを支配しようとすると、都市は抵抗を開始しポーランドは意思決定と通常の抵抗/遵守のメカニズムによってその抵抗勢力と戦うことができます。
十分なコンプライアンスが得られれば、ポーランドはナチスを追放し都市を永続的に支配することができます。
抵抗に終止符を打ちダンツィヒのすべての資源、労働力、産業へのアクセスを得ることで最終的に禁輸経済を解除することができます。

ダンツィヒを制圧できなければ街はプレイヤーに立ち向かい、地図上にタグとして表示されます。
この反乱を時間内に鎮圧できなければ都市は帝国に背くことになります。

グディニアかダンツィヒのどちらかがポーランドの主要な港になると、ツリーの残った海軍部門にアクセスできるようになり、造船所、工場、研究ボーナスが与えられるようになります。
次は以前のツリーからある「Prepare for the Next War(次の戦争への準備)」ですが、これは実装当初に比べるとかなり拡張されています。
ポーランドはソ連やドイツ帝国と戦うための軍事計画である「東側計画」と「西側計画」にアクセスできるようになりました。

歴史的には、ポーランドはソビエト連邦がより大きな脅威であると考え、侵攻のわずか2年前まで西側計画の準備を開始しませんでした。
しかし歴史を見た上での後知恵で考えれば、プレイヤーは「次の戦争への準備」を完了した直後にどちらかの計画を開始し、国境沿いに砦や建設ボーナスを蓄積することができます。

しかしPlan West(西側計画)が完了するまで、Plan East(東側計画)はスタートできず、逆もまた同様です。
また完了した場合にはそれ以上のフォーカスをツリーの枝部から受けることはできません。

最後に、おそらくこのツリーの中で最も愛されている部分である、ポーランドの歴史的な政治的焦点の枝部です。
ポーランドは、かつて解放されたときに見たような統一された安定政権ではありませんでした。
国境外からの差し迫った脅威とともに、ポーランドは(ほとんどの独裁政権と同様に)内紛と派閥主義に悩まされました。

独裁政権は、イグナツィ・モシチツキ率いるthe Castle、エドヴァルト・リッツ=シミグウィ率いるSanation右派、ワレリー・スワヴェーク率いるSanation左派に分かれました。

Sanationの各支部には完了すると様々なボーナスが得られる一連のフォーカスがあり、プレイヤーはすぐにどちらかの派閥にコミットする必要はありません。
むしろ3つの派閥それぞれの多数の政策で政府を形成することができます。
が、政府の形成に費やす時間が長くなればなるほど、産業や東西計画など、他のことに使える時間は減っていきます。

歴史に沿ったポーランドのルートでは、独裁政権の拘束力を持つ「4月憲法」にもアクセスできます。
憲法は最初は弱いものですが、左右のSanationとの連携によりポーランドの政治に強力なボーナスを与えるものとなります。
すべての権力が大統領に集約されているため、法律や内閣を簡単に変更することができるでしょう。

しかしここで時間だけが唯一の敵ではありません。
二つの派閥はそれぞれ自らの政策を実行し彼らに権力を与えることでモシチツキが彼らをなだめることを期待しています。
あなたが左派に注力するたびに右派はより苛立ちを覚えるでしょうしその逆もまた然りです。
その上、両派は時間の経過とともに次第と不満を募らせていくので、どちらにもつかずに長く過ごしていると内戦で両派を失う危険性があります。

歴史的には、モシチツキは戦時まで政府の支配権を維持しその時点でシミグウィが支配権を握ることが合意されていましたが、ポーランドはこれが効力を発揮するのに十分な時間を持つことありませんでした。
しかし、プレイヤーがポーランドの首長としてシミグウィまたはスワヴェークを任命した場合、Sanation右/左派はCastleに取って代わることができ、政府の大多数の支配者になることができます。
これは、ポーランドのための新しい外交オプションをアンロックするだけでなく、ツリーの歴史的部門内においていくつかの軽めな仮想歴史ルートへの進行を可能にします。

独裁政権の3つの派閥すべてで利用できるのが「西側との同盟」のツリーで、これによりポーランドは旧ツリーでできたように連合国に参加できるようになりました。

1930年代、リトアニアは1938年にポーランドがリトアニアに宛てた最後通告でヴィリニュスをめぐる冷戦の終結を要求するまで、厳密にはポーランドと戦争状態にありました。
ポーランドはリトアニアとの協力関係を築き、最終的には同盟を結ぶことができるだけでなく、リトアニアの併合を要求し、その結果戦争をせずにリトアニアを占領することができるかもしれません。
しかしこれは枢軸国との戦線を広げることになる点には注意が必要です。

最後に「ルーマニア・ブリッジヘッド戦略」が外交部門へと移され、ポーランドはルーマニアを同盟国に引き入れることができるようになりました。
歴史的に見てもポーランドとリトアニアは戦前に同盟を結んでおり、ポーランドはこの同盟をより緊密に追求しルーマニアの銃をポーランド戦線へ持ち込むことができます。

Sanation右派はPolish Revanchismのフォーカスへ独占的にアクセスできますが、このフォーカスはいまや独自の完全な枝部へと拡大されています。
リトアニアの併合を要求できるだけでなく、右派は復活した英連邦とポーランド・チェコスロバキア連合の野望を実現することができるのです。

最後にSanation左派は、拡張されたバルト三国同盟のパスにアクセスできるため、バルト三国、チェコスロバキア、ルーマニアとの同盟を獲得し、新しく拡張されたBetween the Seasツリー部をアンロックできます。

ポーランドがどのルートを進んでいても、ポーランドが派閥に入っていなければ、彼らはミェンズィモジェの野望を実現し、海を超えた同盟を作ることができるでしょう!
そのために必要なのはすでに主要国か派閥のリーダーと見なされ、大きな軍隊を持っていることだけです。
この時点になるとポーランドは自分たちの主要な同盟のための本当の競争相手とみなすことができます。

かつての「Between Seas」フォーカスは「Between Seas」というよりも単なるバルト海の同盟でしたが、今ではルーマニアがこの同盟に招かれた最初の国となっています。
ルーマニアが参加を決定した後、同盟は北はスカンジナビアとバルト海、南はバルカン半島と多方向へと広がっていくことになります。
しかしイタリアを枢軸国から引き離すには、どちらかの国の政策を大きく変える必要があります。

今回はここまでにして、来週はDLCでロックされたポーランドの別の歴史のツリーについて話します!


以上

振り返り感想

実はぎっくり腰になってしまい、この投稿もなんとか作ったという感じです。
誤字脱字の訂正までは余力が周りませんので一旦これで締めとします。

また体調が戻ったら時間をみておかしなところを直したいと思います。

なお私はポーランドの歴史について全く知らず、理解が及ばないため今回の本文中におかしい所があるかもしれませんがご了承ください。