Hearts of Iron IV 開発者日記 第232回目を紹介。
今回はバルバロッサパッチで導入されるフォーカスツリーについてのお話です。
[記事内の画像はパラドフォーラムより引用]
Hearts of Iron IV 開発者日記 2021年5月12日分(第232回)
冒頭の挨拶
こんにちは、Barbarossaパッチに関する新たな開発者日記へようこそ!
本日は今後の拡張に伴った、1本ではなく、2本でもなく、3本の新しいフォーカスツリーについてお話ししたいと思います。
つまりラトビア、リトアニア、エストニアについてです。
バルト諸国のフォーカスツリー
バルト諸国は第二次世界大戦への準備において困難な立場にありました。
つい間際にロシアとドイツの支配から解放され、両帝国主義勢力に対する血なまぐさい戦いから解放されて20年も経っていません。
1930年代にはドイツとソビエトの侵略を恐れて各国が独裁主義的なルールを確立していたので、バルト諸国として生き残るためにはこれらの圧倒的な困難を克服するためいくつかの極端な手段を取る必要があります…。
バルト諸国は中国と同様に、フォーカスツリーの一部のブランチを共有し、その他のブランチはそれぞれの国に固有のものとなります。
私は今週、共有ブランチについて話します。つまり産業部門と共産主義の政治部門です。
産業部門では各バルト諸国は経済的に似たような状況にあり、産業や軍隊について外国からの投資や装備に大きく依存していました。
そのため各バルト諸国は、民主主義国として経済を委ねるか、それとも戦争兵器に燃料を供給するため、枢軸国に頼るかを決定することができます。
バルト諸国が直面しているもう一つの共通の問題は、かつてソ連とドイツに占領されていたことがあり、産業がひどく不足していることです。
そこで、バルト諸国はそこで首都に労働者を集め、再軍備を開始し、研究部門を発展させることができます。
最終的に産業を近代化することで、バルト諸国は自給率を高め戦争兵器に燃料を供給するために外国勢力に依存する事をやめることができます。
自国の資源生産を拡大することもできます。
エストニアとラトビアはマップ上の資源開発を意味する、自国の未加工資源生産の拡大を行うかもしれません。
しかし、リトアニアは他に類を見ないほど農業に依存していたため、「Agrarian Society(農耕社会)」の国家精神の一種としてゲームをスタートします。
この国家精神は徐々に産業ツリーを通じて多大な恩恵へと変えることができます。
次に、バルト諸国はいずれもソビエト連邦との血みどろの戦いを経験したばかりで、共産主義に対する民衆の支持は極めて低いものでした。
バルト諸国で政府を倒し独立した共産主義国家を樹立しようとするのであれば、戦争を通して行わなければなりません。
バルト諸国はソ連の介入に頼るか、バルトの下層階級との関係を調整し、独自に共産主義を確立しながら自らの独立を維持しようとするかのどちらかを選ぶことができます。
革命が終わり国が共産主義になると、プレイヤーはリトアニアとベラルーシのSSRを再構築するという選択肢が出てきます。
ソ連側についた場合、ソ連はプレイヤーにベラルーシの半分を与え、残りは戦争またはモロトフ・リッベントロップ条約によってもたらされます。
一方、プレイヤーが独立国家である場合、ベラルーシは敵対的な手段で獲得しなければなりません。
バルト諸国は、スペイン内戦の駐屯管理システムのように、ベラルーシの統一に向けた支援を宣伝しなければなりません。
時間切れになるとベラルーシは解放され内戦となり、その勝者はバルト諸国かソ連のどちらかに併合されるでしょう。
バルト諸国もまた、プロパガンダ戦争を通じて隣国を共産主義に転換させようとすることができるでしょう。
バルト諸国のプレイヤーがバルト全域に社会主義を確立するためにどのようなルートを選んだとしても、バルト連合国SSRを形成することができます。
そこから更にスカンジナビアやポーランドに対して新たな力を発揮しバルト海全域での共産主義を実現するかもしれません。
今週のバルト諸国については以上です。
来週はバルト諸国それぞれにとって固有の政治ツリーについて話すつもりです。
ポーランドのフォーカスツリー
前回、ポーランドのフォーカスツリーについて話しましたが、今回もいくつかの変更を行いました。
まず、開発者日記を書いた後に追加された新しいフォーカスアイコンのうちいくつかを紹介したいと思います。私達のアーティストは本当に素晴らしい仕事をしたと思います。
まだまだあるのですが、まだネタバレはしたくありません😉
私達は当初、亡命国として活動している間に基本的に1つの核兵器をコントロールするため、ポーランドにマップ外の原子炉を持たせることを計画しました。
これは核開発プロジェクトにおけるポーランドの役割を反映したものです。しかし、これがゲームの目的に沿ったものではなく、没入感を壊すものではないかと私たちはすでに少し迷っていました。
皆さんの多くもそう思っているようでしたので、マップ外の原子炉は撤去し産業部門にフォーカスを移しました。
次に、カール・アルブレヒト・フォン・ハプスブルクを、君主制のポーランドの選択肢として実装しました。
彼に関してはチェコスロバキアに対するハプスブルク家の要求を満たすための独自のツリー部門があります。
チェコスロバキア側の主張は、英連邦部門のリトアニアへの主張と同じ決定方式を採用しており、両国が統一すれば西スラブ統一の野望が実現し、新国家はドイツに住む西側スラブ民族の保護国であることを宣言できます。
カール・アルブレヒト1世はポーランド軍に奉仕したことで知られており、国王になったからと言って奉仕する意欲がなくなることはなさそうです。
ですのでソルジャーキングとして、彼は陸軍元帥になるだけでなく、ユニークな性格特性の多くを得ることになります。
ハンガリーがポーランドと敵対していることから、カール・アルブレヒトは、オットー・フォン・ハプスブルクを支持してホルティの退陣を要求し、ハンガリーをハプスブルク家の道へと引きずり込み、ハプスブルク家・ポーランドと外交的に連携させることができます。
ガリシア=ロドメリアはポーランドのハプスブルク統治を代表しており、それゆえカール・アルブレヒトは、ガリシア議会を復活させ王立議会に民族精神を与えるとともに、首都をクラクフに移す可能性があります。
これにより、首都はポーランドとチェコスロバキアの間に集中し、周囲には防御可能な丘陵地帯が広がることになりますが、ポーランドの古都はドイツとの国境にも近く、格好の標的となる可能性があります…。
また、君主選出の仕組みについても明らかにしておきたいと思います。
11月5日法の遵守が完了すると、候補者が名乗りを上げて王になることを表明します。
摂政評議会がパーベル・ベルモント・アヴァロフのような候補者を王に推薦することはあまり意味がありませんが、パーベルは確かに自らが王になろうとするタイプです。
最後に、テスト中に気づいたのですがポーランドのツリーの幅が広すぎて、スクロールして行き来するのが非常に面倒でした。
そこで、政治的なルートを選択すると、ポーランドのツリーが自動的にコンパクトになるようなシステムを導入しました。
今週はこれで終わりです。
来週はバルト各国に固有のルートについて説明します。
とりあえずこのティーザー画像をお届けしておきます。
以上
振り返り感想
バルト三国が強化され、またポーランドについても引き続きより良いものになるように改修が進められているようですね。
マップ外に原子炉をもたせるというアイデアが出た時は、それって禁じ手なんじゃないかなぁと思ったのですが結局無しになったとのこと。
これができる・OKなら今後歯止めが効かなくなって、公式にHoI4の方向性がおかしくなるかもしれませんしね。
(Modでやる分には良いと思うのですが。)
マップ外原子炉案は中止になって良かったんじゃないかなぁと思いました。
正確を期すよう努めていますが詳細はパラドックスサイトの原文をお読みください。