Hearts of Iron IV 開発者日記 第308回目を紹介。
今回は新DLC、Arms Against Tyrannyとそれに伴う無料アップデートに関するアート、実績などの紹介です。
日記がイレギュラーな公開だったので記事作成が遅くなってしまいました😥
[記事内の画像はパラドフォーラムより引用]
Hearts of Iron IV 開発者日記 2023年10月6日分(第308回)
冒頭の挨拶
こんにちは。Arms Against Tyrannyに関連する最後の開発者日記へようこそ!
私はHOI4の2DアーティストのCreamGeneです。
この場にいるのはご想像の通り、アートの話をする時だからです!
HOI4の制作中にアートの戦線で何が起こったのかを改めて話す機会を得、これまで取り組んできたことのいくつかをお話しできることに興奮しています。
もちろん挑戦的なタスクも面白いタスクもありました。
私はこのような機会がある際にはロード画面制作のハウツーを紹介する事が多いことを知っていますが、「ハウツーを知る」必要がある場合は、そのような以前の2つの最新の開発者日記を読むだけで十分かと思います。
ですが、可能な限りステップ・バイ・ステップで少しずつ紹介していきたいと思います。
ローディング画面
これはゲームデザイナーのBradley、あなたも知っているようにC0raxからスタートしました。
ですが彼はすでに望むビジョンを持っていました。彼は2つの異なるものが欲しかったようです。
1つはフィンランドの冬戦争の一つのシーンで、フィンランド兵がソ連軍を監視しながら、凍った湿地帯を進むもの。
もう1つは重巡洋艦 ブリュッハーの沈没のシーンです。
そしてどちらにするかを選ぶことになりました。
もちろん爆発を選んだのは、自分がクールだということが嫌だからです。
以前にも爆発物を描いたことがありますが、このようなことは一度もなかったので、いいチャレンジになるかもしれないと思っていました。うまくできるならですが…。
船と場所の参考画像と、映画『王様の選択』のイベントのビデオクリップを提供されました。
たとえそれがすでにブリュッハーの沈没を再現したものであったとしても、インスピレーションを得るにはかなりクールなシーンです。
では、このデモを急いで駆け抜けてみましょう!
次に3D要素をまとめます!
3Dアーティスト@Slurpen_Paradoxによって(私は困難な場面を避けられるのであればそうします)作成されたレンダリングです。
ここから塗装作業が始まります。…プロセスを信頼してください。
フィードバックと上塗りのループを経て、スタート時のただの黒い塊から最終的により面白いものに見え始めます。
あとはもう少し手を加えてテクスチャを追加し、アクションを加えるだけで完成です。
そしてついに完成しました!
Arms Against Tyrannyの新しいロード画面をお楽しみください!
こちらも冬をテーマにArms Against Tyrannyのために制作されたものです。
[@the_real_timorによるアート作品]
共同フォーカスツリー
また、北欧共同体の議論が必須となった際、共同フォーカスツリーのために何か新しいことをしたいと考えました。ここからアイデアのフェーズが始まります。
- どのように異なって見えるべきか?
- どれくらいまで形が異なっても「フォーカスツリー」と認識されるだろうか?
- ツリーと一緒になった時、見た目が映えるだろうか?
- 結果ごとに異なるイデオロギーをどのように表現するのが最善なのか?
そのため、名称バーだけを変えれば十分か?という考えと同様に、いくつかのアイデアのサムネイル化が行われています。
答えは「いいえ」です。
もちろん、この新しいアイデアを思いついたときは全力でやりたいと思ったのです。
そのため、実際のフォーカスアイコンにイデオロギーを反映させたいと思うようになった際、「共同フォーカス・ツリーはどのようなものになるだろうか?目立つためには何を変える必要があるだろうか?」という新たな疑問が生じました。
そこでそれぞれのイデオロギーがどのように感じられるかを表現するための言語を作り始めました。
これについては共同フォーカスツリーの開発者日記で@CarloPDXが紹介した一連の実験にて完了しました。
しかし…これではあまりピンときませんでした。
最終的には次のようなタイプの形状へと着地しました!
共産主義のものは、鋭い角度、赤と金に沿っており、非常に勤勉であると感じられます。
非常にシンプルなデザインで、メタリックな白鳥をリテイクしたのは民主主義です。
そして君主主義者については、少なくともスウェーデンではムースを「森の王」と呼んでいるので、国王に北欧のすべての民族を、尊大な装飾と金の装飾で代表させるのがふさわしいと考えました。
共産主義部門アイコンの抜粋
民主主義部門アイコンの抜粋
君主主義部門アイコンの抜粋
肖像画
そして次は、北欧人のために追加された豪華な肖像画を披露することが重要だと思います!
DLCごとに必要なアートの量は異なりますが、それでも変わらず重たくなるのはポートレート(肖像画)とフォーカスです。
これらは大量にアウトソーシングしやすく、各DLCのすべてのアートを時間通りに完成させる負担を軽減するため、これらのタイプのアート制作をアウトソーシングスタジオへと送信します。
この種の作業を社内で行う必要がある場合もありますが、そういったことは通常、コンテンツ・デザイナーが土壇場で洗練されたブラッシュアップ作業を行ったり、一般的な肖像画ではなく歴史上の人物の実際の肖像画を使うことを忘れていたリーダーがいた事に気づいたときです。
先に言っておきますが、特定の国の全ての指導者を参加させることは不可能です。
また事前にすべてを想定しておくことは不可能だろうとわかっていますし、だからこそ、アート満載でのリリースを成功させるためにはコミュニケーションが重要なのだと強調しすぎることはできないでしょう。
では、事前に紹介したい歴史上の人物の一部を紹介しましょう!
フォーカスアイコン
HOI用のポートレートと同じ原理で、フォーカスアイコンは一括でアウトソーシングしやすく、そのため、それらの大部分は、全くと言っていいほどアウトソーシングによって行われています。
通常、これらを社内でできる限り作ろうとしていますが、できるだけスケジュールに合わせるために、ワークロードを優先する必要があるのです。
社内で管理できないとわかっていることは、すべての業務を事前に見積もり、アウトソーシングに回しています。
ここでも、AAT(Arms Against Tyranny)のフォーカスの中でも特に見栄えの良いものを少し厳選して紹介します。
3Dアート
たとえ私が3Dアートを担当していなくても(実際は完全に@Slurpen_Paradoxの領域です)、もちろんこのDLCのために作られたモデルをいくつか披露します。
まず、高解像度レンダリングによるいくつかのモデルをクローズアップして見てみましょう。
以下はゲーム内のスクリーンショットです。
いくつかのモデルが動いている様子を示しています(もちろん楽しいカメラアングルを使っています!)。
3Dレンダリングを行ってくれた@Slurpenに感謝します!
現実的になりましょう。
あなたはこの開発者日記をずっと待っていて、スクロールし内容にため息をついています。
どうぞ、恥ずかしがらないでさらに下にスクロールしましょう!
ついに!Arms Against Tyrannyの実績を発表します!
Arms Against Tyrannyの実績
Sápmi, United by the fire
Sápmiとして全てのサーミのコアを所有し統制下に置く。
Norway Jose
ノルウェーとしてメキシコのコアを所有し統制下に置く。
Pinot Noirway
ノルウェーとしてブルゴーニュ州を所有し、管理する
Cheese your fighter
ノルウェーで、Peder Jarlsbergを国のリーダーにし、テレマーク、グロスターシャー、ノルマンディー、ロンバルディア、オランダを所有する
Med Plutonium 2…
デンマークでスウェーデンを核攻撃する
Everything is Awesome
デンマークで1941年1月1日以降、傀儡になったり降伏したりせずにMaximum Welfare Spending(最大福祉支出)を得る
The Danelaw
デンマークでイングランドを征服する
Vinland
アイスランドでニューファンドランド島を征服する
Brexit
共産主義のアイスランドで、ウェールズ、スコットランド、北アイルランドをイギリスに対して蜂起させる。
Two Arms Against Tyranny
フィンランドで他の北欧諸国と2ヶ国の派閥を形成しながらソ連を屈服させる
Uralic Brothers United!
フィンランドで、ハンガリー、エストニア、サプミ、カレリア、マリ・エル、ウドムルト共和国、コミ共和国、オスチャク・ヴォグリア共和国、ヤマリア共和国、ネネチア共和国を所有する
Lone Wolf
フィンランドで大フィンランドを形成し、派閥に参加することなく、すべてのコアと権利を所有する
No One Crosses the Finnish Line
フィンランドで、ソ連が共産化しフィンランドがファシストでも共産主義でもない状態で、1944.09.19以前にいかなるコア州も解放しない。
Danzig Queen
スウェーデンでダンツィヒを所有する
Caramelldansen
スウェーデンで日本を傀儡にする
The return of the King
追放されたスコットランド王として、スウェーデン本土を奪還する
Satisfactory
レベル10以上のカテゴリごとに少なくとも1つのMIOを持つ
Cod Wars
アイスランドで英国に降伏する
The Magic School Bus
Per Albin Busでケープタウンに向かう
おわりに
私達は皆さんが今後リリースされるDLC Arms against Tyrannyを楽しんでいただき、その過程で新たに追加したコンテンツや実績に挑戦してもらい、最新のモデルやアートを楽しんでいただける事を願っています!
CreamGene✨
以上
振り返り感想
HoI4開発者日記 第308回でした。
イレギュラーな公開日で記事作成が遅くなってしまいましたm(_ _)m
さて、今回でArms Against Tyranny関連の開発者日記は一旦終了のようです。
以前も触れましたが、以前からSteamにおいてHoI4は日本語の開発者日記が公開されています。
今後もずっと日本語の日記が提供されるのであればこのサイトで紹介する意義も薄いのかなと思いますので、私の開発者日記作成はこれにて一旦様子見にしたいと思います。
長い間お読みいただき、ありがとうございました。
御礼申し上げますm(_ _)m
正確を期すよう努めていますが詳細はパラドックスサイトの原文をお読みください。